罪過のためのいけにえ(ざいかのためのいけにえ)

罪過のためのいけにえ」は、ヘブル語で「アーシャーム」と言い、新共同訳では「賠償の献げ物」と訳されています。「罪のためのいけにえ」の場合は、賠償を必要としない罪を対象としていました。それに対して、「罪過のためのいけにえ」の場合は、損害を与えた人に対して賠償するように命じられています。

このいけにえの規定は、三つに区分されています。「主の聖なるものに対する罪」、「主の戒めに対する罪」、「隣人に対する不正の罪」の三つです。

イザヤ書53章では、メシヤが「罪過のためのいけにえ」として苦しみを受けることが預言されています。そのことを受けて、マタイの福音書8:17にはこのようにあります。「これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。『彼が私たちのわずらいを身に引き受け、私たちの病を背負った。』」

出典:クレイ聖書解説コレクション「レビ記」