安息年(あんそくねん)

約束の地では、6年間は畑を耕作し、種を蒔き、作物を育てて収穫します。しかし、7年目は安息年となり、土地を休ませねばなりません。

安息の年においては、耕作は許されませんでした。土地の所有者は、その土地を休耕地とし、そこから自然に生えてきたものだけを食べました。土地の所有者だけでなく、だれもがそこから生じるものを食べることができました。家畜や野の獣でさえ、その土地から追い出されることはありませんでした。

安息年の規定が与えられている理由は、三つ考えられます。

(1)土地は神の所有であり、その地の収穫は主の恵みによるものであることを覚えるため。

(2)土地そのものを休ませるため。

(3)負債を負っている人を解放するため。奴隷になっている場合は、奴隷状態から解放されました(申命記15:1〜11参照)。

出典:クレイ聖書解説コレクション「レビ記」