ベルゼブル(べるぜぶる)

(1)「ベルゼブル」は、もとは「バアル・ゼブール」と言われ、ペリシテ人の町エクロンの偶像神の名称でした。その意味は、「宮殿の主」、あるいは、「住居の主」、「家長」などでした。

(2)ユダヤ教のラビたちは、その名称をやゆ揶揄して、「バアル・ゼブブ(あるいは、ベルゼブブ)に変えました。その意味は、「蝿の主」ということです。

(3)新約聖書では、「ベルゼブル」という名称は、悪霊のかしら(サタン)を指す名称として用いられています。

出典:クレイ聖書解説コレクション「マタイの福音書」