ユダヤ教の経典であるタルムードは、前5世紀から1200年かけて議論してきた律法解釈の集大成です。現代ユダヤ教は、タルムードを聖典として信仰の土台に据えています。
(1)ミシュナ(口伝律法)がその中心にあり、ゲマラと中世以降のラビの注解がそれにつけ加えられています。
(2)タルムードには2種類あります。エルサレム・タルムード(5世紀)と、バビロニヤ・タルムード(6世紀)がそれです。後者はアラム語とヘブル語で書かれており、分量的には前者の3倍もあります。普通タルムードと言えば、後者を指します。
出典:クレイ聖書解説コレクション「マタイの福音書」