テキコ(てきこ)

テキコは、使徒パウロの忠実な助け人であり、同労者です。パウロは彼のことを「主にあって愛する兄弟」、「忠実な奉仕者」と呼んでいます。

(1)彼は異邦人クリスチャンです。「アジヤ人テキコ」と呼ばれています(使20:4)。

(2)使徒20:4にテキコという名前が出てきます。その文脈は、パウロの第3回伝道旅行です。テキコは、パウロよりも先にマケドニヤから旅立ち、他の同労者と一緒にトロアスに向かい、そこでパウロの一行と落ち合います。

(3)パウロは彼のことをさまざまな言葉で表現しています。「主にあって愛する兄弟」、「忠実な奉仕者」(エペ6:21)、「同労のしもべ」(コロ4:7)などがそれです。

(4)パウロはテキコを、クレテにいるテトスのもとに送ろうとしました(テト3:12)。

(5)パウロはテキコを忠実な同労者と見なし、手紙とともに彼をエペソとコロサイに送っています(コロ4:7)。

出典:クレイ聖書解説コレクション「エペソ人への手紙」