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神は不公平なのか?(M様よりご質問)

以前友人に、「僕はクリスチャンなんだ」と告白したところ、この世の神は不公平だから嫌いだと言われました。どう不公平なのか聞いたところ、殺人犯は信じれば救われるのに、殺された人がクリスチャンじゃなかったら救われないのは不公平だと言っていました。私はその時、何も言えませんでした。半年後、中川先生の「聖書入門.com」のQ99の殺人犯と被害者の救いについて語っているのを見せても、不公平であることに変わりはないと言われました。これ以上どのように説明すれば分かりません。本当に不公平なのでしょうか。

晴れた空

ご質問をいただきました。

どう説明しても、神は不公平だと思う人は、自分の考えを変えようとはしません。ですから、説得しようと思わなくてもよいと思います。その人は、論理のすり替えをしています。自分に与えられている救いの機会を、第三者の事例を盾に取って、拒否しているのです。
 人生というのは、そもそも不公平なものです。生まれる時代、環境、与えられている賜物、身体的特徴、すべて異なります。その点について文句を言うなら、神は不公平な方だということになります。しかし、与えられている環境や資質をそのまま受け取り、神に対して説明責任がある者として生きるように召されているという点では、みんな同じです。神の公平さとは、そういうことです。
 神は、生きている間に信仰によって救いを受け取る機会をすべての人に与えてくださいました。殺された人にも、同じ機会が与えられていましたが、その人はその機会を無駄にしました。その人は、クリスチャンではないから救われないのではありません。罪人だから、滅びるのです。殺人を犯した人にも、生きている間に救いを受ける機会が与えられています。自らの罪の償いがなくなるわけではありませんが、もし信じるなら、その信仰によって神との平和を得ることができます。
 いつか時が来るでしょうから、ご友人とは良き関係を維持し続けてください。

答えた人:牧師 中川健一