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2020

06.16

Q.248 女性牧師は許されますか。

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最近では女性の牧師がそれほど珍しくないため、このご質問文自体に「ん?」となる方も多いかもしれませんね。しかし聖書の中には女性が教えることを禁止する箇所があり、女性牧師の是非については議論があります。

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Q. 質問

Q:最近、日本の教会では教派や単立教会によっては、女性の牧師先生が増えているように感じますが、聖書的見解では女性牧師は大丈夫なのでしょうか。また、海外ではどうでしょうか。

A. 回答

A:海外では、女性牧師のテーマほどホットな議論を巻き起こしているものはないと思います。この論争は、男性と女性の対立ではなく、聖書解釈に関するものです。女性の中にも女性牧師を否定する人がいる一方、男性の中にも女性牧師を擁護する人がいます。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、1テモテ2:11〜12は、女性牧師を禁じています。

「女は、よく従う心をもって静かに学びなさい。私は、女が教えたり男を支配したりすることを許しません。むしろ、静かにしていなさい」 。パウロは、女性が男性にみことばを教えたり、霊的に指導したりすることを禁止しました。その理由は、たった一つ、男性が先に造られ、次に女性が助け手として造られたからです。男性も女性も、神が意図された通りに教会で奉仕をすることを期待されています。

2番目に、上記の聖書解釈に対する反論が、いくつかあります。

(1)「紀元1世紀の女性たちは教育を受けていなかったので、牧師になることが禁じられた。この教えを現代の教会に適用すべきではない」。しかし、1テモテ2:11〜12は、教育には触れていません。もし教養が牧師になる資格であるなら、12使徒たちにはその資格がないということになります。

(2)「パウロは、エペソ教会だけに適用すべき教えを語っている。エペソにはアルテミス神殿があり、女性が権威を握るという文化的背景があった」。しかし、テモテへの手紙第一には、アルテミス神殿への言及は一切ありません。

(3)「パウロのこの教えは、夫と妻の関係に適用すべきもので、男性と女性一般に関する教えではない」。しかし、文脈上、この命令を夫婦関係に限定すべきだという理由が見当りません。

(4)「聖書には、プリスキラやフィベのように、リーダーシップを発揮した女性たちが何人かいる」。しかし、彼女たちが牧師であったという記録はありません。

3番目に、女性には多くの責務が与えられています。

 女性には、他の女性や子どもたちを教える責務があります。また、教会の中で、自分に与えられている聖霊の賜物を発揮することが期待されています。女性に与えられている奉仕の内容に焦点を合わせることによって、より有効な奉仕を展開することができます。教会は、女性たちの貢献がなければ建ち上がって行きません。

参考になる聖句

「女は、慎みをもって、信仰と愛と聖さにとどまるなら、子を産むことによって救われます」 (第一テモテ2:15)

女性には、大きな使命が与えられています。

もっと詳しく知りたい方は

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