マナ(まな)
出エジプトの後で、イスラエルの民が神から超自然的に与えられた食物。
(1)マナという名称は、「マン・フー(これは何だろう)」から来ています。
(2)マナは、夜、宿営に露が降りる時、それといっしょに地上に降りました。
(3)マナは、コエンドロ(コリアンダー)の種のようで、その色はブドラハ(黄色がかった半透明の芳香ゴムの一種)のようでした。
(4)民は、これを臼で引いて粉にし、なべで煮て、パン菓子を作りました。その味は、おいしいクリームの味のようでした。出エジプト記16:31によれば、その味は「蜜を入れたせんべい」のようだった、ともあります。
(5)聖書の奇蹟を信じない学者たちは、このマナのことを、シナイ半島で生育しているギョリュウあるいはタマリクス・ガッリカの樹液ではないかと言います。しかし、そのような説明は、聖書の記述と合致しません。
出典:クレイ聖書解説コレクション「民数記」「出エジプト」