ナジル人の誓願(なじるびとのせいがん)

特別な願いごとがあったり、ある期間特に神に近く歩みたいと願ったりした場合、イスラエル人たちは「ナジル人の誓願」を立てました。

これは、神への献身を約束するもので、その誓願の間、ぶどう酒や生のぶどう、干しぶどうなど、ぶどうの木から生じたものを飲食しませんでした。また、髪の毛をそることも切ることも禁じられました。さらに、死体に近づいてはなりませんでした。もし死体に近づいた場合は、再度清めの儀式をし、もう一度初めから誓願の期間を守らねばなりませんでした。誓願の期間が終わると、定められた献げ物を献げました(民数記6章)。

 

出典:クレイ聖書解説コレクション「民数記」