宥めの日(なだめのひ)

ヘブル語ではヨム・キプールと呼ばれ、イスラエルの秋の例祭の第二番目に当たります(例祭全体の第六番目に当たります)。

(1)第7の月(ティシュリ)の10日が、宥めの日(以前は「贖罪の日」と訳されていました。)に当たります。

(2)この日には、レビ記16章、23章に書かれてあった捧げ物にさらにプラスして、雄牛1頭、雄羊1頭、1歳の子羊7頭が捧げられました。

(3)この日は、第7の日でなくても、安息日と同様の扱いを受けています。つまり、いっさいの仕事が禁止されたということです。

(4)宥めの日の捧げ物は、個人の罪というよりは、イスラエルの民全体の罪を贖うためのものでした。宥めの日の儀式は、毎年イスラエルの民を清め、また幕屋を清めました。これを通して、イスラエルの民は、自分たちが聖なる神と特別な契約関係にあることを再確認しました。

(5)この日の特徴は、「断食」をするということです。そういう意味では、宥めの日は、「祝いの日」ではなく、苦悶の日です。今でもユダヤ人たちは、この日に断食をしています。宥めの日は、ユダヤ人たちにとっては最も厳粛な日、神の前に悔い改める日です。

(6)宥めの日は、教会の携挙に続く大患難時代を予表しています。

出典:クレイ聖書解説コレクション「レビ記」

追記:現代のユダヤ教では、この日に、「Al Chet」(オール・ヘット)と呼ばれる祈りをする。アルファベット順に罪が並んでおり、それを祈れば、罪の「A から Z」 まですべて告白したことになる。本人がそのすべての 罪を犯したということではないが、少なくとも、告白し忘れた罪はなくなるという考え方である。

出典:月刊「ハーベスト・タイム」2017年11月号