しゅろ(しゅろ)

日本語で「しゅろ」というと、扇形のわじゅろ、とうじゅろなどを想像します。しかし、聖書で「しゅろ」と訳されている言葉は、「フォイニクス(ギリシヤ語)」で、それは「なつめやし」を指す言葉です。

なつめやしの葉の形は、鳥の羽のようになっています。この葉は輪型にして、祝い事に用いられました。主イエスのエルサレム入城に際しては、この枝が振られたり、道に敷かれたりしました。

教会暦で「しゅろの聖日(主日)」というのは、復活祭の前の日曜日のことです。民衆がしゅろの枝を手に持ったり、道に敷いたりして主イエスを迎えたことから、この名がつきました。

ヨハネの黙示録7:9 には、主イエス・キリストによって救われた聖徒たちが、終末において、しゅろの枝を手に持って小羊の前に立つと書かれています。

出典:クレイ聖書解説コレクション「マルコの福音書」