神の子ら(かみのこら)

神の子ら」(ベネイ・ハエロヒム)という言葉は、ヘブル語聖書(旧約聖書)では、常に天使を指します。この言葉は、良い天使も堕天使も指します(ヨブ記1:6、2:1、38:7参照)。

(1)天使は、神によって造られたので、「子ら(sons)」と呼ばれます。

(2)新約聖書に入ると、「神の子」は天使以外のものも指すようになります。ルカの福音書3:38ではアダムが、ヨハネの福音書1:12では信者がそう呼ばれています。新約聖書の例でも、神によって直接造られたという要素は残っています。

(3)イエス・キリストもまた「神の子」ですが、イエスの場合は「そのひとり子」と呼ばれます。それは、イエスが永遠に存在していることを示しています。

出典:クレイ聖書解説コレクション「創世記」