反キリスト(はんきりすと)

反キリストとは、キリスト(メシア)とは正反対の人格を持ち、正反対の行為をする人のことです。

(1)使徒ヨハネは、その書簡の中で、「反キリスト(アンティクリストス)」という用語を使用しています。ヨハネは、反キリストとは「イエスがキリスト(メシア)であることを否定する者」、「御父と御子を否認する者」(ヨハネ2:22)、「イエスを告白しない者」、「キリストの受肉を否定する者」(ヨハネ4:3)と教えています。

(2)反キリストの出現は、「終わりの時のしるし」でもあります(ヨハネ2:18)。

(3)イエス御自身もまた、反キリストの出現を、「世の終わりの前兆」の一つとして挙げています(マタイ24:5〜27)。

(4)パウロは、テサロニケ人への手紙第二の中で、「不法の人」に言及しています(2:3)。パウロが言う「不法の人」は、ヨハネが言う「反キリスト」と同じです。

(5)「不法の人」、あるいは「反キリスト」の到来は、サタンの働きによるものです。サタンから力を受けたその人物は、さまざまな奇跡を行ない、多くの人を惑わせます。