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今日の聖書の言葉

2021

02.28

Q.280 神には妻が2人いるのですか。

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聖書の中で「教会はキリストの花嫁、イスラエルは【主】の妻…などと表現されているから」ということでのご質問です。なな、なるほど〜!全く思いつきませんでした、さてこのような表現、どう解釈したら良いのでしょうか。

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Q.質問

Q:旧約聖書では、イスラエルは【主】の妻と表現されていますが、新約聖書では、教会はキリストの花嫁と言われています。神には妻と花嫁の2人がいるのですか。

A.回答

A:普通は思い浮かばない興味深い質問ですね。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、聖書の神は、父、子、聖霊なる唯一の神です。

神には妻と花嫁の2人がいるのかというご質問ですが、答えは、その通りです。妻も花嫁も比喩的言葉ですので、地上の人間関係を通して、その意味を理解する必要があります。

聖書の神は、父、子、聖霊の3つの位格において存在しておられる唯一の神、三位一体の神です。イスラエルは父なる神の妻であり(エレミヤ3:14)、教会は子なる神キリストの花嫁です(第二コリント11:2)。

2番目に、イスラエルは父なる神の妻です。

 イスラエルは父なる神と契約関係に入ったとき、父なる神の妻となりました。しかし彼女は、偶像礼拝によって霊的姦淫を犯したために、夫から離縁されました。今彼女は、夫から見捨てられた妻として、苦難の中を通過中です。イスラエルは今も背信の民です。しかし、彼女は悔い改めて夫の元に戻り、再び妻とされます。預言的には、このことが起こるのは患難期が終わる直前です。

3番目に、教会は子なる神の花嫁です。

 新約聖書は、教会は子なる神の花嫁であると教えています。教会はキリストと婚約した段階にありますが、まだ結婚式を挙げていません。イスラエルは姦淫の妻ですが、教会は汚れのない処女です。この場合の教会とは、普遍的教会です。預言的には、教会は携挙され、その後天において結婚式が行われます。その時花嫁は「輝くきよい亜麻布」をまといます。これは、「聖徒たちの正しい行い」のことです。婚宴も行われますが、それはキリストの再臨後に地上で行われます。

 父なる神の妻とキリストの花嫁を区別しておくことは、終末預言を理解する上でとても大切なことです。

参考になる聖句

「私は神の熱心をもって、あなたがたのことを熱心に思っています。私はあなたがたを清純な処女として、一人の夫キリストに献げるために婚約させたのですから。」 (第二コリント11:2)

 三位一体の神は、妻と花嫁をお持ちです。

もっと詳しく知りたい方は

▼今回のご質問、実はとっても奥が深いというか…。
「契約の神」という概念や、終末預言、再臨など、非常に大切なキーワードがいっぱいです。一般的に難しいとされるヨハネの黙示録では、偶像礼拝を象徴する言葉である「淫行」「霊的姦淫」などがたくさん登場します。敷居が高いと思わずに、途中からでも単発でも、ぜひ一度黙示録の解説を聞いてみてくださいネ。

ヨハネの黙示録(30)—宗教的バビロンの崩壊—

▼キリストの花嫁に関するヘブル人への手紙の講解メッセージです。単発でここだけ聴いたら少し、難しいかも?でも、リンクを貼っておきますね!

ヘブル人への手紙(28)―シナイ山と天にあるシオンの山―