今は不妊治療の技術がどんどん進歩していて、昔はただ諦めるしかなかったようなケースでも、薬や医療でどうにかできてしまうからこそ、悩みますよね! でも、神の時を待ちたいという質問者様の葛藤も伝わってきます。こんな聖書に書かれていない内容のお悩みには、どうやって対処したら良いでしょう。
テキストで読む
Q. 質問
Q:現在、不妊治療をしていますが、治療をどこまでステップアップして良いか悩んでいます。人工受精、体外受精、顕微鏡(顕微授精)。顕微鏡はやるつもりはないのですが、体外受精で悩んでいます。何処かのHPで、プロテスタントは夫婦間であることを条件に、体外受精まで認めているとありました。神様の御心に反することはしたくありません。
A. 回答
A:体外受精とは、体外で受精卵を作り、それを女性の体内に戻すものです。このテーマに関しては、教会内において論争があります。聖書には、体外受精についての明確な教えはありません。従って、これは各人が祈りの中で自分なりの確信を得るべきものです。参考になることを願いながら、私の見解を、いつものように3つ申し上げます。
つまり、今が体外受精を開始する時かどうかを、祈りの中で確認すべきだということです。聖書には、神の時を待ちきれなかったために失敗をした人が、何人も出て来ます。今も、神の時を待つことを嫌って、性急に行動を起す人たちがいます。体外受精を試みながら、すぐに普通の妊娠をしたことが明らかになる人もいるのです。「忍耐」という性質は、御霊の実のひとつです(ガラ5:22、23)。
2番目に、受精卵は人であることを覚えましょう。
祈りによって体外受精を実行してもよいと判断した場合は、受精卵はすでに人になっていることを覚えましょう。そこから、注意すべきことが2つ出て来ます。①夫婦間で行われる体外受精であること。②複数の受精卵を作らないこと。なぜなら、母胎に戻されない受精卵は、冷凍されたり破棄されたりするからです。人の命は、すべて神の作品であり、尊いものです。
3番目に、体外受精を止めるタイミングを考えましょう。
体外受精がうまくいかない場合、止め時を考えるのは非常に重要なことだと思います。その場合、養子の可能性を真剣に検討することを、特にクリスチャンの方にお勧めします。世の中には、親の愛を受けることができない子どもたちが多くいます。血のつながりがなくても、キリストにあって愛のつながりを築くことは可能です。養子が家族の一員として加えられるのは、なんという幸いでしょうか。
参考になる聖句
「それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです 」 (詩篇139:13)
受精卵は、すでに人であることを覚えましょう。
もっと詳しく知りたい方は