2018

05.29

Q.176 嘘はすべて悪いものですか。

聖書の中にも、良い嘘をついて人命を助ける場面がいくつか登場します。楽しいサプライズのための嘘、相手を励ますためのちょっと事実と違うこと・・・? 嘘にもいろいろありますね。パウロ先生が、ことばに関して素敵な戒めを与えてくれています。

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Q. 質問

Q:私利私欲のためや、相手を貶めるような悪い嘘もありますが、身の危険から守ったり、安心や陽気さをもたらしたりする良い嘘もあると思います。善意からくる嘘も罪ですか。

A. 回答

A:これは、人によって回答が分かれる質問です。私がどう思っているか、お答えします。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、聖書は偽りを言うことを禁じています。

コロサイ人への手紙3章9〜10節にはこうあります。 「互いに偽りを言ってはいけません。あなたがたは、古い人をその行いといっしょに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです」 。偽りの言葉は、内にある罪の性質が外に出たものです。従って、霊的生まれ変わりを体験したクリスチャンが偽りの言葉を口にするのは不自然であり、あってはならないことなのです。

2番目に、聖書には偽りの言葉が叱責を受けていない例がいくつかあります。

ひとつは、出エジプト記1章に登場する2人のヘブル人の助産婦です。彼女たちは、誕生した幼子が男の子なら殺せとパロから命令されましたが、男の子を生かしておきました。そしてパロには、「ヘブル人の女はエジプト人の女と違って活力があるので、助産婦が行く前に産んでしまうのです」と言いました。

もうひとつは、ヨシュア記2章に登場するラハブという遊女です。彼女は、エリコを偵察に来た2人のイスラエル人のスパイを匿う際に、偽りの報告をしました。

この2つの事例に共通していることがあります。①ともに、命に関わる事例です。②ともに、地上の支配者に従うか、神の御心に従うかの選択を迫られた事例です。

3番目に、偽りの言葉と、人間関係を円滑にするための言葉を区別しておきましょう。

聖書は、偽りの言葉を厳しく戒めていますが、人の心を引き上げる言葉まで否定しているわけではありません。パウロは、コロサイ人への手紙4章6節でこう語っています。 「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、ひとりひとりに対する答え方がわかります」 。「塩味のきいた言葉」とは、聞く人を励ます言葉のことでしょう。それは、明らかに嘘だと分かる言葉ではなく、ウイットに富んだ言葉、慰めに満ちた言葉、相手の必要に答える言葉です。愛の動機で語るなら、「ひとりひとりに対する答え方がわかります」とパウロは言うのです。

参考になる聖句

「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、ひとりひとりに対する答え方がわかります」 (コロサイ4:6)

偽りの言葉と、人間関係を円滑にするための言葉を区別しておきましょう。

もっと詳しく知りたい方は

出エジプト記 1 迫害を受けるイスラエルの民

今回触れられた、ヘブル人の助産婦の登場する場面の聖書解説メッセージです。