「プロテスタントにもいろんな教派が存在しますが、一体どの教派がこちらで言う聖書に基づいた教派なんでしょうか。」というご質問です。確かに、〇〇派の教会へ行くといいですよ、とお答えできれば簡単なのですが、同じ教派でも教会によって雰囲気や教えの内容が異なることもしばしば。そこで、良い教会の見分け方についてご紹介します。
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Q. 質問
Q:プロテスタントにもいろんな教派が存在しますが、一体どの教派がこちらで言う聖書に基づいた教派なんでしょうか。初めて教会に行こうとする者には、そこが聖書に基づいているかどうかよく分かりません。
A. 回答
A:教会に行こうと思ってくださったようで、大変嬉しく思います。同じ教派でも、教会によって雰囲気や教えの内容が異なる場合がありますので、具体的な教派名を上げることは差し控えたいと思います。ここでは、教会の見分け方について、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、近隣にどういう教会があるか調べてみましょう。
住んでいる場所によって、状況は大きく異なります。先ずは、インターネットや電話帳などを使って、近くにどういう教会があるか調べてみましょう。多くの選択肢がある方が、可能性が広がります。その場合、地上には理想的な教会など存在しないということを覚えましょう。教会とは、結局は、不完全な人間たちの集まりなのですから、過剰な期待を抱かないことです。
2番目に、その教会で教えられている内容を吟味しましょう。
一番いいのは、その教会のホームページを開いて、信仰告白(信条)のページを見ることです。もしそういうページがあるなら、判断が素早くできます。それがない場合は、実際に礼拝に出席し、教えの内容に耳を傾ける必要があります。内容の吟味に関して、重要なチェックポイントが少なくとも3つあります。(1)聖書は、誤りなき神のことばであると信じているか。(2)聖書の神は、三位一体の神であると信じているか。(3)イエス・キリストは、神であり人であると信じているか。これらの3点をすべて認めているなら、その教会は正しい教えを教えている教会である可能性が高くなります。
最初の段階で、以上の3点に関して率直に質問するのもよい方法だと思います。回答次第で、その教会の教えが健全かどうかの判断が下せると思います。
3番目に、継続して出席する決断を下す前に、数週間は観察期間を置きましょう。
教えだけでなく、教会の雰囲気も重要な判断材料になります。信仰があれば、健康で経済も祝され、問題はなくなるという雰囲気があるなら、要注意です。また、伝道に対する意欲のない教会は、霊的に休眠している教会です。さらに、指導者が過度に支配的な教会は、聖霊の自由な働きを妨げる教会です。時間をかけて教会の雰囲気を観察し、そこに留まるか、他の教会を探すかを決めてください。観察期間においては、祈りをもって聖霊の導きを求めましょう。
参考になる聖句
「ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるのではありません。あなたがたをかき乱す者たちがいて、キリストの福音を変えてしまおうとしているだけです」 (ガラ1:7)
健全な教会とは、福音を正しく伝えている教会です。
もっと詳しく知りたい方は
ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるのではありません。あなたがたをかき乱す者たちがいて、キリストの福音を変えてしまおうとしているだけです(ガラテヤ1:7)
#135 どのようにして教会を選べばよいですか。
▲以前にもにたご質問へ回答したことがあります。前回は「こういう教会はやめたほうがいい」という逆パターンからの解説です。
メシアの生涯(70)―種のたとえ、毒麦のたとえ― (アウトラインPDF)
▲今の時代は、良い麦(正しい教え)と毒麦(誤った教え)が同時に育つ時期です。両者の見分けをつけるためにも、自分で聖書を学ぶことの大切さが分かります。
キリストの使徒たちが伝えたこと−使徒信条とは−
▲解説に出てくる、信仰告白(信条)に関連して。多くの教会で毎週暗唱されている、使徒信条の内容を詳しく解説したメッセージシリーズです。2世紀頃から、正確にはもっと前から、異端と戦うために信仰の内容をまとめたものが必要だったのですね。