自分以外の家族がクリスチャンではない場合、法事や仏壇の問題を避けて通れない方は多いことでしょう。家族と違う行動を取れば、「これだからクリスチャンは冷たい」と誤解されてしまうし・・・。今回このようなご質問をお送り下さったということは、質問者様はそれを「不本意ながら、しなければならない状況」だったのかもしれませんね。さてこのお供え問題、 さっそく解説を見てみましょう。
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Q. 質問
Q:私はクリスチャンです。法事の際に供え物を買ってきて、仏壇にお供えするのはいいのでしょうか。偶像崇拝になりますか。
A. 回答
A:仏教的な習慣が定着しているわが国で、聖書の教えを実践するのは、必ずしも容易なことではありません。しかし、クリスチャンであるなら、神様に喜ばれる道を選ぶのは当然のことです。いつものように3つ申し上げます。
(1)聖書は、偶像礼拝を禁じています。
①偶像とは、人間の手によって作られた像で、礼拝の対象となるものです。
②偶像は、見ることも聞くことも、また、話すこともできません。
③目に見える像でなくても、真の神よりも大切にしている人やものがあるなら、
それは偶像です。④故人を礼拝するなら、それも偶像礼拝です。
⑤仏壇に供え物を置くのは偶像礼拝ではないと主張する人がいるかもしれません。
(2)聖書は、死者に祈ったり、語りかけたりすることを禁じています。
①死者の魂は、神のもとに行っています。
②それゆえ、私たちの祈りを聞いたり、それを叶えたりすることはできません。
③また、供え物を食べたり、受け取ったりすることもできません。
④私たちの祈りを聞き、それに答えることができるのは、真の神だけです。
(3)聖書は、「信仰から出ていないことは、みな罪です」と教えています。
①「しかし、疑いを感じる人が食べるなら、罪に定められます。なぜなら、それが
信仰から出ていないからです。信仰から出ていないことは、みな罪です」
(ロマ14:23)②「仏壇にお供えをするのはいいのでしょうか」と問うのは、不安だからです。
③この行為は、信仰から出たものだとは言えません。
④なにごとに関しても、神に喜ばれるかどうか確信がないなら、控えるべきです。
参考になる聖句
「呪文を唱える者、霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない」(申18:11)
もっと詳しく知りたい方は
呪文を唱える者、霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない(申命記18:11)
#55 私は仏教徒ですが、キリスト教を信仰したいと思っています。 キリスト教では、他宗教を信じつつ、信仰するということは 許されているのでしょうか?