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今日の聖書の言葉

2015

06.19

Q.68 聖書が教える謙遜とは、どういうものですか。

謙遜な人になろうと思って「私は頭が悪いから」「私なんてこんなもんです」などと口に出していると、かえって良い印象を与えない事も。さて、聖書が言っている「謙遜な人」とはどんな意味でしょうか。(シンプルながらとても深い解説で、編集Mがそっとオススメしたい動画です)

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Q. 質問

聖書が教える謙遜とは、どういうものですか。

A. 回答

一般的には、謙遜とは、へりくだること、控え目な態度をとること、などを意味します。

では、聖書が教える謙遜とはどういうものでしょうか。

いつものように3つ申し上げます。

 

1.外面的行為というよりは、心の在り方のことです。

(1)「傲慢、プライド、自己中心」とは反対の状態です。

(2)外面的に謙遜な人のように見えても、内面が傲慢な人はたくさんいます。

 

2.神の国に入るために必要な資質です。

(1)イエス・キリストは、「心の貧しい者は幸いです」と言われました。

(2)「心の貧しい者」とは、謙遜な人のことです。

(3)自分には、神の前に誇れるものは何もないと思っている人です。

(4)自分は、神の恵みと赦しに信頼するしかないと思っている人です。

(5)神は、謙遜な人を高く上げてくださいます。

 

3.謙遜の実例は、使徒パウロです。

(1)もちろんイエス・キリストもその実例です。

(2)多くの賜物と知識を持っていながら、「罪人のかしら」、「使徒の中では最も小さい者」と自称しました。

(3)十字架だけを誇りとしました。

(4)自己義認のためではなく、福音の真理のために戦いました。

謙遜な人は、保身のためではなく、真理のために戦いました。

 

参考になる聖句

「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます」(ヤコ4:10)

もっと詳しく知りたい方は

「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます」(ヤコブ4:10)


▼新約聖書のなかでも特に有名な、「〜な人は幸いです」という形が8回続く「山上の垂訓」の聖書解説です。意外と誤解されがちなこの箇所、ぜひ今回のご質問とあわせてチェックしてみて下さい。

メシアの生涯(52)―八福の教え (アウトラインPDF)