そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」
紀元30年頃のイスラエル
イエス・キリスト
「どくろ」と呼ばれている所に来ると、そこで彼らは、イエスと犯罪人とを十字架につけた。犯罪人のひとりは右に、ひとりは左に。そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:33〜34)
普通の人間は、十字架の拷問を受けている最中で、こんなことが心から言えるでしょうか。イエス・キリストは100%、痛みを感じる人間であり、神の子です。この方に「私の心にお入り下さい」と祈ってみましょう。人を赦せないあなたを、赦してもらうことができます。
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イエスは、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と祈られました。
この祈りは、
(1)イエスの死刑を要求したユダヤ人の指導者たちのためです。
(2)また、この祈りは、死刑を執行しているローマ兵たちのためでもありました。
(3)さらに、イエスを十字架につけるような行為をくり返してきた私たちのためでもあります。イエスのこの祈りの意味を考えてみましょう。ほんの些細なことでも、人を赦すのは容易なことではありません。それでもイエスは、自分を殺そうとしている人のために、とりなしの祈りをしてくださったのです。この言葉は、人間が発することができるものではありません。この祈りが、人間の祈りではなく、神の子の祈りであると信じる人は幸いです。
いのちがけで私たちを愛してくださった方がおられます。その愛を受け入れた人は、罪の赦しと永遠のいのちを得ます。そして、その愛を受けた人は、みずからも人の罪を赦すことができるようになっていきます。
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