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今日の聖書の言葉

第11課「聖書的スチュワードシップ」(前半)

「それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい」 (Iペテロ4:10)

 「スチュワードシップ」とは、「スチュワード」(執事、家令、支配人、給仕)から来た言葉で、新改約聖書では、「スチュワード」にあたる言葉として、「管理者」を採用しています。日本語の持つ「管理人」というイメージを忘れて、聖書的スチュワードシップについて学んでみましょう。(セッション前半)


第11課の絵の概念

第11課「聖書的スチュワードシップ」

1. ひざまずいている左上の人物:良い管理者は、先ず神から受けます。

2. 宝の壺を管理する人物:良い管理者は、神からゆだねられたものを管理します。

3. 中央の人物と壺についた王冠マーク:良い管理者は、所有権が誰にあるか知っています。

4. 7つの宝の壺:良い管理者が管理しなければならない宝が7つあります。

(1)心臓のマーク:霊(心)
(2)頭脳のマーク:理性
(3)運動する人のマーク:肉体
(4)金貨のマーク:財
(5)聖書のマーク:福音
(6)口のマーク:言葉
(7)時計のマーク:時間

5. 幻の中の人物:良い管理者は、清算の喜びを思い描きます。

(1)さし出されたタオル:より大きな奉仕
(2)フルーツバスケット:す早く聞かれた祈りの答え
(3)冠:神からの称賛

スピーカー:中川健一

聖書箇所:Iペテロ4:10

収録日:20080825

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イントロダクション

 第9課から第12課まで、タイトルに英語が使われていますが、これは意図的なものです。
 「スチュワードシップ」とは、「スチュワード」(執事、家令、支配人、給仕)から来た言葉で、新改訳聖書では、「スチュワード」にあたる言葉として、「管理者」を採用しています。日本語の持つ「管理人」というイメージを忘れて、聖書的スチュワードシップについて学んでみましょう。


1. 良い管理者は、先ず神から受けます。

 聖書的スチュワードシップのモデルは、創世記39:4〜6のヨセフです。ここには、4つの要素があります。
 ・忠実な管理者
 ・主権を持った主人
 ・主人から管理者への全権委任
 ・最終的な清算

 私たちは、スチュワードシップを考えるときに、すぐに与えることを連想しますが、その前に、神から受けることをしなければなりません。
 消極的になることがいかにも霊的であるような印象を持つかもしれませんが、必ずしもそうではなく、あらゆる面で豊かになることが良い管理者としての第一歩であることを受けとめておきましょう。

 

2. 良い管理者は、神からゆだねられたものを管理します。

 受け取った後に来るのが良き管理です。
 イエスは、タラントのたとえ(マタイ25:14〜30)で、良き管理者とはどういうことかを明確に教えておられます。ここには、劣等感から解放され、豊かな人生を歩む秘訣があります。
・各人には能力差がある。
・1タラント(最も小さい)でも、その額はたいしたものである(1タラントは6,000デナリ、つまり16年分の給与)。
・他人との比較でなく、自分のタラントをどこまで使うかが問われる。

 

3. 良い管理者は、所有権が誰にあるか知っています。

 この地上のものすべてが、神に属します。
 自分の肉体も、生命も、持てる物も、すべて神のものです。所有権が自分にないことが分かり始めますと、生き方が変わります。
 他人の本を借りたときは、細心の注意を払って読みます。テレビ番組の制作のためにお借りした写真を紛失したことがありました。心が痛みました。一度は、お赦しいただくしかありませんでした。もう一度は、後日見つかって、返却することができました。
 このように、私たちの持てるものはすべて、神から一時的にお借りしたものです。

 

4. 良い管理者が管理しなければならない宝が7つあります。

 ここでは、特に代表的な7つの宝について考えてみます。

(1)霊(心)
 人間の内なる部分は、外から見えにくいだけに、軽く考えたり、管理対象外のものと思ったりすることがありますが、そうではありません。第5課「幼子として」の学びを思い出してください。新しく誕生した生命は、育てられなければなりません。
 信仰者の失敗は、内なる人の管理を怠るところから来ることを思い、第5課で学んだ霊の呼吸(主の祈り)を実行しましょう。

(2)理性
 信仰と理性とは対立するものではありません。単純な信仰は、無知になることではありません。神のみことばをより深く知るためには、私たちは読書し、音楽に親しみ、最新情報にふれ、世の中の動きに敏感でなければなりません。
 旧約の預言者たちは、様々な背景から出てきた人たちでしたが、次の3つの点では、共通していました。
 ・神のことばに対する深い理解
 ・イスラエルの国家的使命に対する認識
 ・時代を読み、時代に語りかける能力
 私たちも、現代に生きる預言者として、百年単位でものを考えることのできる力を身につけたいものです。

(3)肉体
「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です」(ローマ12:1)
「あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現しなさい」(Ⅰコリント6:19〜20)
 聖書には、人間を肉体と霊に分けて考える考え方はありません。へブル的認識は、あくまでトータルなものとして人間をとらえます。
 ・栄養
 ・睡眠(休憩)
 ・運動

(4)財
 クリスチャンの献金は、すべてのものが神から来たことを認め、それに対する感謝の表現として神にお返しすることです。旧約時代は、什一が教えられ、新約時代には、「強いられてでなく、喜んでささげる」ことが教えられています(マラキ3:8〜12、Ⅱコリント9:6〜15参照)。
 初代教会のクリスチャンたちは、自分の持ち物を売って、貧しい人々を助けたと記されてありますが(使徒4:32〜37)、現代では、地球規模でこのことを考えなければならなくなっています。

(5)福音
 家令の使命は、主人の言いつけ通りに食事を出すことです。
 みことばの解き明かしは、聖書をそのまま語ることです。人間の問題は、創造の日から変化していません。また、神の解答も変わりありません。
 ・人は、孤独です。
 ・人は、罪の重荷を持っています。
 ・人は、死を恐れています。

(6)言葉
 言葉は、思いを作り、状況を変化させていく力があります。神は、ことばにより全世界を創造されました。そして、人間に、言葉を操る能力をお与えになりました。ですから、言葉の管理には、細心の注意を払う必要があるのです。

「私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です」(ヤコブ3:2)

(7)時間
 時間は無限にあるのではありません。また時間は、すべての人に公平に与えられています(1日24時間)。
 しかし、ある方は同じ時間を有効に用い、ある方は浪費しています。物理的時間以外に、精神的時間というものがあることを知らなければなりません。時間は、作り出し、活用するものです。
 どこに、どれだけの時間を割いているかが、その人の興味を示すバロメーターです。
 聖書的優先順位は次の通りです。
 ・神
 ・家族
 ・教会
 ・仕事

 

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