2024

11.08

Q.420 頭に燃える炭火を積むとはどういう意味ですか。

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Q.質問

Q:ローマ人への手紙12章20節の意味について教えてください。「もしあなたの敵が飢えているなら食べさせ、渇いているなら飲ませよ。なぜなら、こうしてあなたは彼の頭上に燃える炭火を積むことになるからだ」

A.回答

A:はじめに

この聖句の中で特に難しいのは、「彼の頭上に燃える炭火を積むことになるからだ」という部分です。このことばの意味について、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、この聖句は隣人愛について教えています。

(1)主イエスは、敵さえも愛するように教えてくださいました(マタ5:44)。

(2)パウロは、その教えに従っています。

 「悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち勝ちなさい」(ロマ12:21)

(3)すべての人は、神の「かたち」に造られた尊い存在です。

2番目に、「燃える炭火」は、良心の呵責や悔い改めを象徴するものです。

(1)エジプトでは、悔い改めた者が「燃える炭火」を頭に載せて歩く習慣がありました。

(2)そこから、「燃える炭火」という慣用句が生まれました。

(3)悪に悪を返すのではなく、善を返すなら、相手は自らの悪を恥じるようになります。

(4)相手は良心の呵責を感じ、悔い改めに導かれる可能性があります。

(5)「燃える炭火」の本質は、良心の呵責からくる悔い改めです。

3番目に、この聖句は「復讐は神のわざ」であることを教えています。

(1)復讐は人間に委ねられているものではありません。

(2)「復讐はわたしのもの。わたしが報復する」(ロマ12:19)

 愛は、奇跡を生み出す力です。