2023
08.04
Q.354 罪の告白は、どこまですべきですか。
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Q.質問
Q:夫が受洗することになりました。牧師から信仰告白文を書くように求められましたが、夫が書き上げた内容に、妻として当惑しています。牧師は、「できるだけ多くの人を招いて洗礼式を行いましょう」と張り切っています。夫は、「これを皆の前で読むとは思っていなかった」と言って、受洗を辞退しようかと考えるようになりました。アドバイスをお願いします。
A.回答
A :はじめに
さぞかし驚かれたことでしょう。これは、罪の告白に関する質問ですね。信者が実行すべき罪の告白について、いつものように3つ申し上げます。
1 番目に、神に対する罪の告白があります。
(1)この場合は、できるだけ具体的に告白するのがいいです。
①神は、私たちのことをすべてご存じです。
②とは言え、「私のすべての罪をお赦しください」だけで、よいわけではありません。
(2)神と私たちの関係は、親密なものです。
①私たちは、信じた時に、信頼の祈りを献げました。
②信者になってから罪を犯した場合、すぐにそれを告白し、赦しを受け取りましょう。
2 番目に、傷つけた相手に対する罪の告白があります。
(1)ヤコブの手紙5章16節は、誤解されやすい聖句です。
「あなたがたは癒やされるために、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい」
①これは、傷づけた相手に対する罪の告白を勧めたものです。
②兄弟との和解は、肉体の健康だけでなく、魂の健康をもたらします。
(2)カトリック教会では、司祭に向かって行う罪の告白があります(ゆるしの秘跡)。
①これは、聖書にはない教えです。
3 番目に、公に行う罪の告白があります。
(1)使19章には、エペソで起こった集団による罪の告白が記録されています。
①彼らは、偶像礼拝や占いの罪を集団で、公に告白しました。
(2)洗礼式で行う罪と信仰の告白は、公の告白に含まれるものです。
①聴衆にとって建徳的な内容である。
②罪の強調ではなく、恵みの強調がある。
③神の栄光が現れる内容である。
会衆の前で朗読することを前提に、再度証し文を書き直されてはいかがですか。
もし牧師が了解しないなら、別の教会を探すことも選択肢の1つです。