2023

02.15

Q.339 「死者のためのバプテスマ」とは何ですか。

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Q.質問

Q:コリント人への手紙第一15章29節に出てくる「死者のためのバプテスマ」の意味が分かりません。

A.回答

A:はじめに

まずその箇所を確認しましょう。

「そうでなかったら、死者のためにバプテスマを受ける人たちは、何をしようとしているのですか。死者が決してよみがえらないのなら、その人たちは、なぜ死者のためにバプテスマを受けるのですか」。この質問について、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、「死者のためのバプテスマ」は、聖書的ではありません。

(1)バプテスマは救いの条件ではなく、救われた人が信仰を告白することです。

(2)今でもこれを実行するグループがいますが、それは異端のグループです。

(3)聖書には、代理的バプテスマの教えはありません。

2番目に、1コリ15:29の解釈は、200通りもあります。

(1)つまり、この聖句は極めて難解だということです。

(2)難解な1つの聖句から教理を導き出してはなりません。

3番目に、聖書解釈の上で最も重要なのは、文脈です。

(1)ここでパウロは、死者の復活について教えています。

(2)彼は、死者の復活を信じない人たちを説得しようとしています。

(3)その流れの中で、「死者のためにバプテスマを受ける人たち」に言及しています。

  ①パウロがその行為を推奨しているということではありません。

  ②彼らは、正統的な信仰から外れていましたが、死者の復活は信じていました。

  ③パウロはその点だけを取り上げ、自らの議論を補強する材料に使ったのです。

(4)復活の希望は、今を生きる力となります。

難解な1つの聖句から教理を導き出してはなりません。