2020

04.13

Q.239 宗教はどれも同じようなものですか。

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もうすぐ受洗予定という質問者様が、初めて親しい方への伝道を試みたときに言われてしまった言葉だそうです。キリスト教だけに特徴的なことって、何でしょうか。

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Q. 質問

Q :私は間もなく受洗予定の者です。先日、初めて祖父母にも福音を伝えました。しかし、「宗教はどれも同じようなものだ」と言われてしまいました。初めてだったので無理もないと思い、私はそれ以上なにも言えませんでした。福音をまったく知らない人に対して伝道するとき、どのようなことに気をつければよいでしょうか。

A. 回答

A:ご質問をいただきました。洗礼の件、おめでとうございます。大いに祝された洗礼式となりますように祈ります。今の段階から伝道に取り組んでおられるのは、素晴らしいと思います。「宗教はどれも同じようなものだ」という反応は、珍しいものではありません。落胆せずに、気長に取り組んでください。

 このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、福音を知らない人に対しては、自分の証しをするのが有効です。

 福音を語る前に、相手の方に心を開いていただく必要があります。また、信頼関係を築く必要があります。そのためには、自分がどのようにしてイエス・キリストを信じるようになったのかを、日常的な言葉で伝えるのがいいと思います。その証しの中に、聖書の神とはどのような方であるか、罪とは何か、信仰による救いとはどのようなものか、信じた結果どのように変えられたか、などを入れると素晴らしいです。

2番目に、キリスト教だけにある特徴を伝えましょう。

多くの方が「宗教はどれも同じようなものだ」と言われますが、それは正確ではありません。キリスト教だけにしかない特徴を2つ上げてみます。①死者の中からの復活は、キリスト教にしかありません。キリストの復活によって、罪を贖うための十字架上の死が有効であることが証明されました。また、死後のいのちがあることが証明されました。②恵みという概念は、キリスト教にしかありません。キリスト教以外の宗教では、人間の側でなんらかの貢献をしなければ救いはありません。これは、業による救いです。それに対して、キリスト教では、罪人である私たちに神の一方的な愛が示されたので、私たちは、キリストを信じるだけで救われます。これは、恵みと信仰による救いです。

3番目に、押しつけがましくしないように注意しましょう。

赤子の誕生に時があるように、霊的新生にも時があります。結局のところ、人を救うのは聖霊なる神ですので、自分の役割を終えたなら、結果は神に委ねましょう。相手の方が自分で考えられるように、十分な時を与えるのは、愛です。神の時を待つ姿勢が出来ると、心に余裕が生まれ、相手の方と意味のあるコミュニケーションが取れるようになります。

参考になる聖句

「この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです」 (エペソ2:8〜9)

 キリストの復活と、恵みという概念は、キリスト教だけに見られるものです。