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2020

04.01

Q.238 聖書は、ヴィーガンについてなんと教えていますか

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ヴィーガンとは菜食主義の中でも、かなり厳格に動物性の素材を避ける思想です。旧約聖書の律法や現代でもユダヤ教には食物規定がありますが、クリスチャンの肉食・菜食主義について、聖書に何か記述があるでしょうか。さっそく見てみましょう。

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Q. 質問

Q :ヴィーガンについてキリスト教ではどう考えるか教えてください。私は最近、工場畜産の残酷な現状を知り、肉魚卵乳製品を食べず、毛皮や牛革など動物性の素材から作られた物を一切身に着けないヴィーガンになりました。これらの話題について、聖書的にはどう考えることができるか、教えてください。

A. 回答

A: 今回も、非常に現代的な質問をいただきました。ヴィーガンとは、卵、牛乳、ゼリーなども食べない完全菜食主義者を意味する言葉です。ヴィーガンの方々は、衣食住すべてにおいて、動物性の素材を使用しません。つまり、「人間は動物を搾取することなく生きるべきである」という思想を持っているということです。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、旧約聖書の例を見てみましょう。

(1)大洪水の後、神はノアに肉食を許可されました。それ以降、この状況は変化していません。(2)モーセの律法が機能していた時代、イスラエルの民には食物規定が与えられましたが、そこでも、肉食は禁止されていません。つまり、旧約聖書では、ノアの時代以来、肉食は許可されてきたということです。

2番目に、新約聖書の例を見てみましょう。

(1)イエス・キリストは、菜食主義やヴィーガンではありませんでした。イエスは、子羊の肉や魚を食されました(ルカ22:8〜15、24:42〜43)。また、5000人にパンと魚を提供されました。(2)ペテロが見た幻の中で、神はこう言われました。 「神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない」使徒 10:15)。つまり、新約聖書でも、肉食は許可されていると言うことです。

3番目に、どのような食生活をするかは、各人の自由です。

クリスチャンがヴィーガンであっても、なんの問題もありません。聖書は、肉食を許可しているだけで、命じているわけではありません。また、動物世界を慈しむこと自体は、素晴らしいことです。しかし、このテーマに関しては、各人が、自らが確信したことに従って生きるべきであって、こうでなければならないとは言えません。す。第一コリント10:31は、こう教えています。 「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも飲むにも、何をするにも、すべて神の栄光を現すためにしなさい」

参考になる聖句

「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物となる。緑の草と同じように、そのすべてのものを、今、あなたがたに与える」 (創世記 9:3)

 食生活の思想は、各人が信仰によって選ぶべきテーマです。

もっと詳しく知りたい方は

使徒の働き(35)―ペテロが見た幻―

▲異邦人である百人隊長コルネリオの食卓に招かれた、ユダヤ人のペテロ。
ユダヤ教の食事規定で禁止されている食べ物にどう対応すればいいか、神から幻で示される場面です。

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