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今日の聖書の言葉

2019

09.02

Q.218 レビヤタンとはどういう動物ですか。

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ヨブ記や詩編に登場する火を吹く生き物、レビヤタン。そんな動物が本当に実在したの?それとも単なる比喩?というご質問です。

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Q. 質問

Q:レビヤタンはヨブ記や詩編に出てきますが、その中では、牙が生えて口から火を吐くと書いてあります。これは何かの比喩なのでしょうか。それとも、実際にアニメや漫画に出てくるドラゴンの様に火を吐く動物が実在したということなのでしょうか。レビヤタンとは一体なんのことですか。

A. 回答

A:旧約聖書には、レビヤタンに関する記述がいくつかあります。レビヤタンについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、ヨブ記41章を読めば、レビヤタンは実在の生き物だということが分かります。

ヨブ記では、獰猛で人間さえも襲うレビヤタンが、神のスピーチのクライマックスを飾ります。レビヤタンが実在の生き物だというのは、以下の記述から分かります。(1)「あなたは釣り針でレビヤタンを釣り上げることができるか」(1節)。(2) 「見よ。それに立ち向かう期待は裏切られる。それを見ただけで圧倒されるではないか」 (9節)。ヨブ記の教訓は、レビヤタンに立ち向かうことができない人間が、どうして神に言い逆らうことができようかということです。

2番目に、イザヤ27:1では、レビヤタンという言葉が比喩的に用いられています。

その背景には、ウガリットの神話に登場する7つの頭を持った竜のイメージがあります。イザヤがその神話を信じていたということではなく、それを自分のメッセージに比喩的に利用したということです。イザ27:1を見てみましょう。 「その日、【主】は、鋭い大きな強い剣で、逃げ惑う蛇レビヤタンを、曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し、海にいる竜を殺される」 。ここでは、「逃げ惑う蛇レビヤタン」アッシリヤを、「曲がりくねる蛇」 はバビロンを、「海にいる竜」はエジプトを指していると思われます。

さらに、ヨブ41:19〜20は、 「その口からは、たいまつが燃え出し、火花が噴き出す。その鼻からは煙が出て、煮え立つ釜や、燃える葦のようだ」 とありますが、これもまた比喩的表現です。

 3番目に、レビヤタンは、ヨルダン川に生息するワニのことだと思われます。

レビヤタンがどういう動物かに関して、種々の意見があります。これまでに、鯨、鮫、イルカ、海洋性の恐竜などが提唱されて来ました。私が学んだことのある旧約学者のアーチャー博士は、ヨルダン川に生息していたワニだと主張しています。エジプトのワニとは種類が異なり、このワニは巨大なワニです。私も、ヨブ記41章の記述は、ワニに最も近いと思っています。いずれにしても、レビヤタンがなんであるかを詮索するよりも、神がいかなる敵にも勝利されるお方であることに目を注ぐべきです。

参考になる聖句

「それを起こすほどの狂暴な者はいない。そうであれば、だれがいったい、わたしの前に立つことができるだろうか」 (ヨブ記41:10)

レビヤタンは、実在の動物であると同時に、神に敵対する勢力を指す比喩的言葉です。

もっと詳しく知りたい方は

ヨハネの黙示録(1)—イントロダクション—

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