2015
10.26
Q.85 箴言にある矛盾した言葉をどう理解したらよいか。
今日は、さらりと読むと「ン?」となってしまう聖書箇所についてのご質問です。愚か者にどう対応すべきか?ということについて教えた言葉なのですが、箴言26章4節と5節は真逆のことを言っているようにも見えます。でも本来、このふたつはひとくくりの教えです。この箇所が伝えていることの本質を、読み解いていきます。
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Q. 質問
箴言26:4には、「愚かな者には、その愚かさにしたがって答えるな。あなたも彼と同じようにならないためだ」とあります。一方26:5には、「愚かな者には、その愚かさに従って答えよ。そうすれば彼は、自分を知恵ある者とは思わないだろう」とあります。
矛盾しているように思えますが、どう理解したら良いでしょうか。
A. 回答
これは矛盾ではありません。箴言26:4と5は、ひとくくりの教えです。
いつものように3つ申し上げます。
1.箴26:4は、人は愚か者のレベルに下ってはならないことを教えています。
(1)コメントや反論に値しない愚かな言葉を聞くことがあります。
(2)それに真面目に答えていると、自分もまた愚か者になってしまいます。
(3)そういう場合は、無視するのが最善の方法です。
2.箴26:5は、愚か者を傲慢なままにしておいてはならないことを教えています。
(1)時には、愚か者を叱責する必要があります。
(2)その叱責を通して、愚か者は自らの愚かさを学ぶのです。
3.どちらを採用するかを判断するためには、知恵が必要です。
(1)神を恐れることが、知識の始まりです。
参考になる聖句
「【主】を恐れることは知識の初めである。愚か者は知恵と訓戒をさげすむ」(箴1:7)
聖書の教えを実行するためには、知恵が必要です。
もっと詳しく知りたい方は
【主】を恐れることは知識の初めである。愚か者は知恵と訓戒をさげすむ」(箴言1:7)
#34 新約聖書の四福音書を照らし合わせると明らかな矛盾があります。 これは、聖書にも間違いがある証拠ではないのですか?