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今日の聖書の言葉

2025

10.17

Q.469 他宗教にも真理は含まれていますか。

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Q.質問

Q:世界中に様々な宗教がありますが、それぞれに重要な真理を語っていると思います。イエス様の「私は、道であり、真理であり、命である、誰でも私によらなければ決して父の元に行くことは出来ない」いう有名な聖句がありますが、全ての人がキリスト教徒にならないと、千年王国や新天新地に行くことが出来ないのでしょうか。

A.回答

はじめに

とても重要な質問をしてくださり、ありがとうございます。この質問は日本人なら誰もが抱く疑問だと思います。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、神の啓示には2つの形がある。

(1)一般啓示(詩19:1~4、ロマ1:19~20)

 ①人は、自然界や良心を通して神の存在を知ることができる。

 ②一般啓示だけでは、救いの方法を知ることはできない。

(2)特別啓示(2テモ3:15~17、ヨハ1:18)

 ①聖書とイエス・キリストは、救いの方法を啓示している。

 ②特別啓示によれば、イエス・キリストだけが唯一の救いの道である。

(3)特別啓示を知らない人は、一般啓示だけに基づいて裁かれる。

 ①私は知らなかったとは言えない。すべての人は罪人である。

2番目に、他宗教には限界がある。

(1)他宗教は「一般啓示に対する人間の反応」と理解するのが正しい。

(2)釈迦、孔子、ソクラテスなどは、人間の知恵で真理を探究した人物である。

(3)そこには「真理の断片」が含まれることもある。

(4)しかし、堕落した人間は「真理を不義によって抑える」(ロマ1:18)。

(5)他宗教にも教訓は含まれているが、救いの道は聖書にのみ啓示されている。

3番目に、他宗教には摂理的な意味がある。

(1)神は歴史を支配し、福音宣教の下地を整えられた。

(2)孔子の倫理は、中国文化に秩序を与え、後の宣教を受け入れやすくした。

(3)ギリシア哲学の「ロゴス」という用語は、ヨハネによって採用された。

(4)ローマの治世とギリシア語の普及は、新約時代の宣教を可能にした。

(5)神は他宗教をも摂理の中で用い、福音への橋渡しとされた。

(6)決定的な救いは、「聖書とイエス・キリスト」によって啓示された。

イエス・キリストだけが唯一の救いの道である。