「地獄が怖い」という質問者さんです。編集Mの印象としては、著名人や作家でも、優秀な知性を持っている方ほど「子供の頃から死や地獄が怖かった」と語る方が多いということです。誰しもが経験する死ですが、頭脳明晰な方ほど死後について具体的に考えていらっしゃるのかもしれません。聖書は地獄の構造についてかなり明確に描写しています。
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A. 回答
Q:地獄が怖いという思いがきっかけで、あの世について調べていると聖書に出会いました。まだ聖書について深く理解することができていないのですが、やはり地獄は地下に存在しているのでしょうか。
A. 回答
A:非常に重要な質問をしてくださり、ありがとうございます。このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、日本語で地獄と呼ばれる場所は、聖書では複数存在します。
①「よみ」(シオール)という場所。これは旧約聖書に出て来る名称で、地獄そのものではありませんが、それでも大変苦しい場所です。新約聖書では、ハデスと呼ばれています。シオールとハデスは、同じ場所です。
②ゲヘナという場所。これは最後の審判の後、永遠の苦しみを経験する場所で、まさに地獄です。ゲヘナは「燃える火の池」とも表現されます。
2番目に、地獄がどこにあるかに関しては、論争があります。
①「よみ」(シオール)は、地球の真ん中にあると考える人たちがいます。これは、聖書を字義通りに解釈する人たちの立場です。それに対して、「よみ」(シオール)はブラックホールの中にあるとか、多次元の世界にあるとか考える人たちもいます。
②ゲヘナは、多次元の世界に存在します。
さまざまな見解があることを考えると、地獄が存在するのは確かですが、それがどこにあるかを断定するのは難しいと思います。
3番目に、地獄に行かなくてもよい方法を考えることが最も大切です。
クリスチャンが死ぬと、その魂は直ちに天に挙げられます。天とは、パラダイスと呼ばれるところで、キリストがそこにおられます。終わりの日に、信者は栄光の体に復活します。そのとき、信者の魂は復活の体と合体します。最後に信者は、復活の体を持って「新しい天と新しい地」に永遠に住まうようになります。
不信者が死ぬと、その魂は「よみ」(シオール)に行きます。そこは、地獄そのものではありませんが、それでも大変苦しい場所です。キリストの再臨後、地上に千年王国が設立されます。千年王国の終わりに、不信者は、最後の審判を受けるために復活します。その審判の後、不信者は「燃える火の池」に投げ込まれます。これが地獄と呼ばれるところです。
人が最終的に向っている場所は、2つしかありません。「新天新地」か「燃える火の池」かのいずれかです。どちらに行くかを決めるのは、イエス・キリストの福音を信じるかどうかです。一人でも多くの方が救われて下さることを心から願っています。
参考になる聖句
「いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれた」 (黙示録20:15)
イエス・キリストを信じた人には、永遠のいのちが約束されています。
もっと詳しく知りたい方は
▼ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。
という記事で、死後の世界を図解しています。