創世記には、例としてアブラハムは175歳まで、その妻のサラは127歳まで生きたと書いてあります。このような記述を読んだだけで、聖書は物語のような書物だと決めてしまって良いのでしょうか。人類に罪が入ったその時から、地球の環境や気候は変動し続けています。さっそく解説を見てみましょう。
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Q. 質問
創世記に何百年も生きた人の名前が出てきます。そのことがまず、受け入れがたく感じる人がいるようです。何と説明すればいいでしょうか。
A. 回答
これは、聖書を読み始めた人ならだれでも感じる疑問です。最も簡単な説明は、創世記の最初の10章くらいは、神話だというものです。しかし、これでは聖書全体の使信が基礎のないものになってしまいます。また、イエス・キリストの言葉も信用できないということになります。
そこで、いつものように3つ申し上げます。
1.現在の私たちの経験を基準に判断してはならないのです。
(1)日本人の平均寿命
①1890年代 男が42.80歳 女が44.30歳
②1947年 男が50.06歳 女が53.96歳
③2014年 男が80.50歳 女が86.83歳
(2)生活環境の変化によって、寿命も変化します。
2.地球環境の変化が、平均寿命に影響を及ぼしたと考えられます。
(1)大洪水の前は、地球は蒸気の層で覆われていました。
①地球全体が温暖気候でした。
②紫外線や宇宙線が地表に届きにくい環境にありました。
③長寿を可能にする環境がありました。
(2)大洪水の後で、平均寿命が急激に短くなっています。
3.罪の広がりが、平均寿命に影響を及ぼしたと考えられます。
(1)アダムとエバは、理想的な状態で創造されました。
(2)堕落の結果、遺伝子に欠陥が見られるようになりました。
(3)世代が下るに従って、その欠陥が広がって行きました。
参考になる聖句
「そういうわけで、ちょうどひとりの人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして死が全人類に広がったのと同様に、──それというのも全人類が罪を犯したからです」(ロマ5:12)
聖書はそのまま、字義通りに読むべき本です。
もっと詳しく知りたい方は
そういうわけで、ちょうどひとりの人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして死が全人類に広がったのと同様に、──それというのも全人類が罪を犯したからです(ローマ5:12)
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