聖書入門.com > ビデオメッセージ > 成長セミナー > 第12課「終末時代のエバンジェリズム」(後半)

第12課「終末時代のエバンジェリズム」(後半)

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい」 (IIテモテ4:2)

 主の大宣教命令が具体的な形で実現する方法はひとつしかありません。それは、「信徒による個人伝道」です。このセミナーのまとめとして、私たちも、「信徒による個人伝道」について学んでみましょう。(セッション後半)


第12課の絵の概念

第12課「終末時代のエバンジェリズム」

1. 笑顔の人物:伝道の第一条件は、魅力的な人物になることです。

 ・神の子としての特権に気づいている。
 ・告白していない罪がない。
 ・聖霊の満たしを確信している。
 ・伝道の方法を知っている。

2. 4人の人物:救いを必要としていない人はいません。

3. サマリヤの女の絵:イエスの方法は、最も有効な個人伝道の方法です。

(1)コーヒーカップ:心に語りかける。
(2)第1課の絵:頭(理性)に語りかける。
(3)第2課の絵:心(良心)に語りかける。
(4)第3課の絵:霊に語りかける。
(5)第4課の絵:意志に語りかける。

4. 第5課以降の絵:伝道のゴールは、弟子づくりです。

5. 窓の外の夕暮れの景色:伝道のために残された時は少なくなっています。

スピーカー:中川健一

聖書箇所:IIテモテ4:2

収録日:20080825

アウトラインを見る

イントロダクション

 主の大宣教命令が具体的な形で実現する方法は一つしかありません。それは、「信徒による個人伝道」です。
 初代教会の時代、キリスト教が爆発的に広がったのは、パウロやペテロといった指導者たちが活躍したからだけではありません。名もない人が、その生活の場で、あるいは散らされていった先で、イエスを救い主として証しした結果、ローマ帝国の各地で教会が生まれ、成長していったのです。
 このセミナーのまとめとして、私たちも、「信徒による個人伝道」について学んでみましょう。


3. イエスの方法は、最も有効な個人伝道の方法です。

 ヨハネの福音書には、イエスがある個人に対し、またあるグループの人々に対して語りかけておられる箇所が何回か出てきます。イエスの方法は、絶えず、聞き手の側に立って語るということでした。そして、それは、パウロの方法でもありました(Ⅰコリント9:19〜23)。
 人は、他人が与える理由によってではなく、自分自身が考える理由で決心していきます。このことをよく覚えておきましょう。
 ・ニコデモとの会話(3:1〜21)――「神の国と新生」
 ・サマリヤの女との対話(4:1〜42)――「生ける水」
 ・五千人の給食の後のメッセージ(6:22〜71)――「いのちのパン」
 ・生まれつきの盲人のいやし(9:1〜41)――「世の光」

(1)心に語りかける。
「ひとりのサマリヤの女が水をくみに来た。イエスは「『わたしに水を飲ませてください』と言われた」(ヨハネ4:7)

 イエスがサマリヤの女に語りかけられた方法は、ただちに彼女にある種の好感を与えました。
 ・ユダヤ人の男性が、
 ・サマリヤ人の女性に、
 ・水を求めた。

 人は、心が開いた人に対して、また、好感を持った人に対してのみ耳を傾けます。私たちの人格そのものがメッセージになるということを知っていなければなりません。「心に語りかける」という段階を経て、はじめて次のステップに進むことができます。

(2)頭(理性)に語りかける。
「イエスは答えて言われた。『もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう』」(ヨハネ4:10)

 サマリヤの女の興味は、「水」でした。そこでイエスは、「生ける水」について語り始めています。
 聖書的背景の全くない多くの日本人は、キリスト教とは数多くある宗教のうちの一つにしかすぎないと考えています。その人々に伝道するためには、聖書がユニークな本であることを先ず示す必要があります。

 ここで、第1課「聖書との出会い」の絵を用いて伝道してみましょう。上記(1)のステップが終了したと思われる友人、家族に、4回で終わる簡単な聖書の学びがあることを告げ、お誘いしてみましょう。
 ・場所、時間は相手の希望通りにする。
 ・力まないで、より親しくなるチャンスだぐらいの気持ちで接する。
 ・相手の反応に注意しつつ、一つ一つのステップを確認しながら進む。
 ・決して、プレッシャーを感じさせないようにする。

(3)心(良心)に語りかける。
「イエスは彼女に言われた。『行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい』」(ヨハネ4:16)

 心(良心)に語りかけるとは、決して相手の人格を見下したり、プライドを傷つけたりすることではありません。イエスは、どんな罪人に接する場合でも、相手の人格を尊重し、恵みをもって接しておられます。
 聖書に関して、ほとんど知識のない日本人に対して、クリスチャンの立場から罪を説明しようとするとき、細心の注意を払わないと、不必要な気まずさ、対立関係を生み出すことがあります。
 ・偶像礼拝についてどう語るか。
 ・「キリストを知らないで死んだ人はどうなるか」という質問にどう答えるか。

 第2課「自己との出会い」の絵を用いて、人間の姿について話し合ってください。教えるという態度でなく、自分の証しをするつもりで分かち合ってください。相手の反応をよく見、心を開いているか、拒否しているか確かめながら一歩一歩進んでください。もし相手が、自分の心の深い問題について語り始めたら、良いしるしと受け取ってよいでしょう。

(4)霊に語りかける。
「イエスは言われた。『あなたと話しているこのわたしがそれです』」(ヨハネ4:26)

 イエスは、ここで自己啓示、つまり、「わたしこそメシアである」との宣言を行われましたが、これは驚くべきことです。弟子たちにさえまだ明かしていないことを、ここで明かされたのです。この女の一番深い要求にキリストは答えてくださいました。
 第3課「キリストとの出会い」の絵を用いて、霊の必要に語りかけましょう。

(5)意志に語りかける。
「女は、自分の水がめを置いて町へ行き、人々に言った。『来て、見てください。私のしたこと全部を私に言った人がいるのです。この方がキリストなのでしょうか』そこで、彼らは町を出て、イエスのほうへやって来た」(ヨハネ4:28〜30)

 この女は、一つの決断をしてキリストのもとを去りました。「水がめを置いて」ということばのうちに、それが象徴されているではありませんか。
 第4課「新しいいのちとの出会い」の絵を用いて、意志に語りかけましょう。ここで大切なことは、その人の心の準備ができているかどうか、つまり時が来ているかどうかです。未熟児を無理やり生ませるようなことをしてはいけません。結果は神にゆだねるのですが、どんな結果が出ても、相手の人と良い関係を保つことができるように、注意します。

 

4. 伝道のゴールは、弟子づくりです。

 大宣教命令のゴールは、弟子づくりでした。サマリヤの女は、すぐさま、町の人に対して宣教師となりました。そのように、私たちのゴールも、新しい信者を守り導き、弟子としていくことです。

 

5. 伝道のために残された時は少なくなっています。

「あなたがたは、『刈り入れ時が来るまでに、まだ四か月ある』と言ってはいませんか。さあ、わたしの言うことを聞きなさい。目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています」(ヨハネ4:35)

 目を上げて見ましょう。
 ・収穫の主を
 ・収穫の時を
 ・収穫の畑を

祈ってみよう!

イエス・キリストを心に受け入れるにはどうしたらいい?

今、聖書に書かれている神の救いを、自分のものとして受け取りたいと思いますか?受け取る方法は簡単です!
神様がただ一つの救いの方法として示しておられる、イエス・キリストを心に迎える祈りをしてみましょう。あなたが良い人間である必要も、あなたが頑張り屋である必要もありません。祈り方はボタンをクリック!