2019

01.17

Q.199 反キリストとは誰ですか。

, ,

反キリスト? 何ソレ…という方も多いと思いますので補足しますと、世の終わりに登場する「サタンから力を受けてさまざまな奇跡を行ない、多くの人を惑わす」特定の人物のことです。架空やたとえの話ではなく、聖書にはかなり具体的にこの人の特徴が書かれています。さっそく見ていきましょう。

テキストで読む

Q. 質問

Q:聖書は、反キリストについてどのように教えていますか。教えてください。

A. 回答

A:反キリストとは、終わりの時代に現れる神に敵対するある人物です。反キリストについて、いつものように3つ申し上げます。

1 番目に、反キリストは、悪の三位一体の2番目に置かれる人物です。

聖書の神は、父、子、聖霊の3つの位格において存在する唯一の神です。キリストは、第2位格に当たる子なる神です。真の神を模倣した形で存在するようになるのが、悪の三位一体です。サタン、反キリスト、偽預言者がそれです。サタンは父なる神を、反キリストは子なる神を、偽預言者は聖霊なる神を模倣します。反キリストは、偽りの教理を広げます。ヨハネは、本物の反キリストが現れる前に、小さなスケールでの反キリストが多く現れると書いています(第一ヨハネ 2章)。

2 番目に、反キリストは3 つの別名で呼ばれています。

(1)「不法の人」(第二テサロニケ2章)。不法の人は、偽のしるしや奇跡を行い、人々を惑わします。

(2)「獣」 (黙13章)。獣は、大患難時代に登場し、イスラエルと平和条約を結びます。その後、ユダヤ人や信者を迫害し、自らの王国を地上に設立します。偽預言者は、獣を拝むように人々を導きます。「666」という獣のしるしを右の手か額に受けていなければ、経済活動ができなくなります。

(3)666 。これは、「3分でわかる聖書」196回目で解説しました。

3 番目に、反キリストはユダヤ人ではなく、異邦人です。

 反キリストはダン部族から出ると考えている人がいますが、それは違います。黙示13章と17章では、獣は海から上がってきます。海は、異邦人世界の象徴です。従って、反キリストは異邦人の中から出て来るというのが正解です。さらに、ダニ9章26節によれば、反キリストはエルサレムの神殿を破壊する民から出て来ます。つまり、ローマ系の人物だということです。

反キリストは、大患難時代において暴れ回りますが、キリストの再臨の時、打ち負かされます。

参考になる聖句

「小さい者たちよ。今は終わりの時です。あなたがたが反キリストの来ることを聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。それによって、今が終わりの時であることがわかります (第一コリント9:25)

反キリストは神に敵対しますが、再臨のキリストによって打ち負かされます。