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2015

03.02

Q.58 霊的成長、霊的死、霊的貧しさなど、霊的という言葉はよく使われています。小学生には、この霊的とはなんと説明すればよいのでしょうか?

「霊的」とはどういう意味なのでしょうか。クリスチャンの間では何気なく使っていますが、改めて誰かに説明するとなると難しい言葉ですね。人間には人格や感情があり、単に肉体だけの存在ではないという事までは何となく理解できますが・・・。ここでは「人と創造主との関係」をキーワードに、解説されます。

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#58. 「霊的」という言葉の意味を教えてください。

Q. 質問

霊的成長、霊的死、霊的貧しさなど、「霊的」という言葉はよく使われています。この霊的とはなんと説明すればよいのでしょうか。小学生に話すとなると、自分で普通に使っていたこの言葉が言い表せません。

A. 回答

気持ちは、よく分かります。普段使っていても、いざとなると説明できない言葉というのは、たくさんありますね。

いつものように、3つ申し上げます。

1番目に、人間は目に見える部分と、目に見えない部分からできています。

目に見える部分を、「肉体」といいます。つまり、人間もまた自然界の一部だということです。しかし、もう1つの部分があります。それが、目に見えない部分で、これを「霊」といいます。

イエス・キリストがマタイの福音書4章4節で語られた、あの有名なことばを思い出してください。

「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」(マタイの福音書4:4)

これは、人間が霊的存在であるということを前提に、語られていることばですね。

2番目に、目に見えない部分を、霊と魂に二分する考え方があります。

しかし、霊と魂を現実に二分することは不可能です。ですから、私は人間の内面を「ひとつの統一体」として考える方が、聖書的だと思っています。そして、いわゆる「知・情・意」の考えも、そこに含まれています。

「霊的死」というのは、「創造主との関係が切れている」ということです。「霊的成長」というのは、「創造主の御心を理解し、それを行うことができる」ようになっていくことです。

3番目に、聖霊の働きを表現するために、「霊的」という言葉を使うことがあります。

例えば、「霊的賜物」という言葉がありますが、これは聖霊がくださる賜物、つまり「御霊の賜物」のことです。

ローマ人への手紙7章14節にこのようなことばがあります。

「私たちは、律法が霊的なものであることを知っています。しかし、私は罪ある人間であり、売られて罪の下にある者です」

この場合の、「律法が霊的なものである」とは、「律法が聖霊に与えられた」という意味です。

ですから、「霊的」といった場合は、「私たちの内面を指す場合」と「聖霊の働きを指す場合」と、2種類あるということです。

さあ、今日の結論はこれです。私たちは、肉体的命に関心を払っているのと同じぐらい、あるいはそれ以上に、霊的命にも関心を払う必要があるということです。イエス・キリストを通して、父なる神と和解すること。これこそ、霊的な命を得る方法です。

参考になる聖句

「こういうわけで、私たちはそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころに関する真の知識に満たされますように」(コロサイ人への手紙1:9)

もっと詳しく知りたい方は

「こういうわけで、私たちはそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころに関する真の知識に満たされますように」(コロサイ1:9)


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