空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。
紀元前10世紀頃のイスラエル
ソロモン王
空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。(伝道者の書1:2〜3)
この言葉を語ったソロモン王は、イスラエルの黄金時代を築いた名君でした。知性も、権力も、名誉も、この世の快楽も、財産も、人がうらやむものをすべて手にしていました。それでも、その心は満たされなかったのです。
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(1)ここにある「空」とは、ヘブル語で「ハベル」という言葉で、直訳すると「息」です。比ゆ的に使うと、「一時的で、はかないこと」を意味します。
(2)「日の下」とは、地上を指します。この言葉は、伝道者の書では計29回使われており、いずれの箇所でも地上生涯の空しさが語られています。
伝道者の書は「地上生涯に何か意味があるのか」というテーマを追求した書です。ソロモンは、最終的にどのような結論に達したのでしょうか。ソロモンは、その探求を行った『伝道者の書』の最終章で、若い人々に次のようなことばを残しています。
あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」と言う年月が近づく前に。(伝道者の書12:1)
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