聖書入門.com > 3分でわかる聖書 > 永遠の世界に時間はありますか。

2025

08.15

Q.460 永遠の世界に時間はありますか。

テキストで読む

Q.質問

Q:永遠の世界というのは、「時間の存在しない世界」なのかなと、最近自分なりに思っているのですが、聖書の中に答えはあるのでしょうか。

A.回答

はじめに

興味深い質問をいただきました。聖書の観点から、時間と永遠について考えてみましょう。いつものように3つ申し上げます。

1番目に、時間は被造世界の一部です。

(1)聖書の冒頭は、「はじめに神が天と地を創造された」(創世記1:1)。

(2)この「はじめに(ベレシート)」が、時間の始まりを示しています。

(3)時間は神に属する性質ではなく、被造物に与えられた枠組みです。

(4)神ご自身は「永遠の昔から永遠の未来まで」おられる方です(詩篇90:2参照)。

2番目に、永遠の世界には質の異なる「時間」が存在します。

(1)新天新地では「夜がない」(黙示録22:5)=昼と夜という周期が消えます。

(2)しかし、「時が一切ない」わけではありません。

(3)黙示録22:2では「毎月、実がなり」=ある種の順序や継続が存在します。

(4)従って、現在のような時間ではないが、「変化」や「継続」がある世界。

(5)永遠の世界には、私たちの知る時間とは異なる「神的な時間構造」があります。

3番目に、永遠の世界とは神とともに住む世界です。

(1)永遠とは「時間がない」ことではなく、「神との交わりが完成された状態」。

(2)黙示録21:3「見よ、神の幕屋が人々とともにある」

(3)「永遠」とは神の臨在の中で満ち足りて生きる状態です。

(4)永遠の世界は「時間がない世界」ではなく、「時間に支配されない神との世界」。

(5)私たちもそこに招かれています。

イエス・キリストを信じる人は、永遠のいのちを得ています。