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2025

08.01

Q.458 創世記3:21の「皮の衣」は、羊の皮でつくられたものですか。

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Q.質問

Q:創世記3:21の「皮の衣」は、羊の皮で作られたものですか?

A.回答

はじめに

この「皮の衣」がどの動物の皮で作られたかは、明白ではありません。それよりも重要なのは、「皮の衣」が作られた理由です。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、「皮の衣」がどういうものか、確認しましょう。

(1)ヘブライ語で「コノット・オール」と言います。

(2)「オール」は「動物の皮」を、「コノット」は「チュニック」を指します。

(3)「皮の衣」とは、人間の身体を覆う皮製の長服のことです。

2番目に、「皮の衣」が羊の皮だった可能性は、十分あります。

(1)羊の皮だったと断定はできませんが、その可能性は大いにあります。

(2)聖書全体を通して、羊はしばしばいけにえの象徴として用いられます。

(3)出エジプト12章の「過越の子羊」

(4)ヨハネ1:29の「神の子羊」

(5)イスラエルの儀式における主要な犠牲は羊でした。

3番目に、「皮の衣」が何を象徴しているか、考えましょう。

(1)罪を犯したアダムとエバは、「いちじくの葉」で自らを覆いました。

(2)神はそれを「皮の衣」と交換されました。

(3)これは、動物の死を伴ったものです。

(4)これは、血の犠牲を示唆していると解釈されます(ヘブル9:22)。

(5)「皮の衣」は、イエス・キリストの死によって用意された「義の衣」の予型です。

(6)いちじくの葉で自らを覆うのではなく、神がくださる義の衣を着ようではありませんか。

イエス・キリストを信じる人は、義の衣を着た人です。