2025
05.02
Q.445 蛇が悪魔に利用されたのは、アダムの責任ですか。
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Q.質問
Q:創世記3章では、蛇が悪魔に利用され、エバを誘惑しています。蛇を管理できなかったのは、アダムの責任ではないでしょうか。
A.回答
はじめに
この質問は、深い真理を確認するための良い質問です。アダムの責任に関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、アダムには管理者責任が与えられていました。
(1)創世記1章26節
「神は仰せられた。『さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう』」(創1:26)
(2)アダムは、被造世界の代表的統治者となった(神の代理人)。
(3)アダムは、動物に名を与えた。
2番目に、アダムは管理者責任を放棄した。
(1)蛇がエバに語りかけたとき、アダムは彼女といっしょにいた(創3:6)。
(2)アダムは蛇の行動を制止しなかった。
(3)それどころか、女から「善悪の知識の木」の実をもらい、それを食べた。
(4)アダムは、霊的な危険から妻と被造世界を守ることに失敗した。
3番目に、アダムは地の支配権を喪失した。
(1)アダムに代わって悪魔が支配者となった。
(2)ルカ4:6
「このような、国々の権力と栄光をすべてあなたにあげよう。それは私に任されていて、だれでも私が望む人にあげるのだから」(ルカ4:6)
(3)アダムの失敗の直後に、最後のアダム(女の子孫)の預言が与えられた(創3:15)。
(4)これが最初の「福音」の預言である。「原福音」
(5)この預言の成就として来られたのが、イエス・キリストである。
(6)イエス・キリストは王として再臨し、すべてのものを正しく治めるようになる。
アダムの失敗は、最後のアダムによって修正される。