2025

02.07

Q.433 「締まりのない歩み方」とは、どういう意味ですか。

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Q.質問

「ところが、あなたがたの中には、何も仕事せず、おせっかいばかりして締まりのない歩み方をしている人たちがあると聞きます」(2テサ3:11)。「締まりのない歩み方」とは、どういう意味ですか。無銭の奉仕は、仕事のうちに入りませんか。

A.回答

A:はじめに

この方は、2つの質問をしておられます。①「締まりのない歩み方」の意味は何か。②無銭の奉仕は仕事のうちに入らないか。「締まりのない歩み方」は、(新改訳2017)では「怠惰な歩み」と訳されています。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、文脈を確認しましょう。

(1)テサロニケ教会には、携挙が近いという理由で、仕事をしない人たちがいました。

  ①彼らは、他者に依存しながら生活していました。

(2)パウロは彼らに、クリスチャンとして自立した生活をするように勧告しました。

2番目に、「怠惰な歩み」のギリシア語を確認しましょう。

(1)原語は「アタクトウス」です。

  ①「規則的でない」「秩序を乱す」という意味があります。

  ②具体例は、決まった仕事をせず、怠惰に過ごすことです。

  ③さらに、規則を守らず、勝手気ままに行動することです。

(2)このことばは、「他人の助けを受けるだけで、自分は貢献しない態度」を意味します。

  ①その中には、他人の問題や生活に過剰に介入することも含みます。

  ②ゴシップや無駄話もこの中に含まれます(SNSには要注意)。

3番目に、適用を確認しましょう。

(1)自己管理の重要性

  ①規則正しい生活と、自立した経済活動を心がけましょう。

(2)労働は特権であり、責務である。

  ①自立した生活が第一で、奉仕は第二です。

  ②働けない状況にある場合は、神の恵みに頼りましょう。

(3)終末論は、人を無責任にするものでない。

いかなるときにも、落ち着いた生活を心がけましょう。