2024
05.24
Q.397 イスラエルはジェノサイド国家ですか。
テキストで読む
Q.質問
Q:米国の諸大学で、反イスラエルデモが広がっています。学生たちは、正義感に燃えて、「イスラエルはジェノサイド国家だ」と憤っています。日本でも、同じことを言う人たちがいます。どのように応答すればよいでしょうか。
A.回答
A:はじめに
私も、反ユダヤ主義の広がりを憂慮しています。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、ジェノサイドという用語を定義しましょう。
(1)これは、1944年、ポーランド出身の法学者ラファエル・レムキンが提唱したものです。
(2)これは、第二次世界大戦中に起こったホロコーストへの反省として作られたものです。
(3)「特定の民族、人種、宗教、国家集団などに属する人々を、部分的、あるいは全面的に破壊しようとする行為」
(4)1948年のジェノサイド条約によって、国際法上、最も重い犯罪の一つとされました。
2番目に、イスラエルはジェノサイド国家ではありません。
(1)これは、ハマスやその関連組織が拡散しているプロパガンダ(政治的宣伝)です。
(2)彼らは、偽情報によってイスラエルの評価を下げようとしています。
(3)米国の諸大学で起こっている反イスラエルデモは、その影響を受けています。
(4)イスラエルの軍事行動は、昨年10月7日のテロ攻撃に対抗するためのものです。
(5)このテロ攻撃は、無防備な一般市民を対象として、無差別に行われたものです。
(6)イスラエルは、あらゆる方法を駆使して、ガザの住民たちに避難を呼びかけます。
(7)ハマスの戦略は、一般市民を盾にして戦うことです。
3番目に、イスラエルの価値観とハマスのそれには、天と地ほどの違いがあります。
(1)イスラエルは、いのちの尊厳を認めますが、ハマスはそうではありません。
(2)イスラエルは、アラブ系イスラエル人であっても、他の国民と同じ権利と義務を認めますが、ハマスは、イスラエルに協力したアラブ人を殺します。
(3)イスラエルは、多様な意見を容認する民主主義国家ですが、ハマスは、専制国家です。
(4)イスラエルは、憎しみのない世界観を子どもたちに教えますが、ハマスは、ユダヤ人の抹殺は称賛されるべき行為だと、幼い子どもの頃から教えます。
(5)反ユダヤ主義は、究極的には神の計画に敵対するイデオロギーです。
(6)イスラエルを抹殺することは、キリストの再臨を阻止する方法です。
(7)世界中に拡大する反ユダヤ主義や反イスラエルの運動の本質は、「霊的戦い」です。
イスラエルは、ジェノサイド国家ではありません。