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今日の聖書の言葉

2022

11.09

Q.325 人間と哺乳動物の間に、類似性があるのはなぜですか。

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Q.質問

Q:最近、水族館に行きましたが、解説はすべて進化論に基づくものでした。神様はなぜ人間と動物の間に類似性を持たせたのでしょうか。両者に類似性があると、信者でない方が進化論を信じてしまうのは、仕方ないように思われます。神様はなぜ、あえてサタンにつけ入る隙を与えるような状態で世界を創造されたのか、ふと不思議に思いました。

A.回答

A:はじめに

神様はなぜ、という質問ですね。この質問に関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、人間は動物界に属しながら、その内面は動物とは異なります。

(1)人間の体は、動物界の一員として創造されています。

(2)つまり、肉体的には、他の動物と多くの類似性があるということです。

(3)しかし、人間の内面は、「神のかたち」に似せて創造されています。

(4)その点において、人間は他の動物とは区別されます。

(5)人間の体が動物界の一員として創造されている理由は、人間に被造世界を統治する使命が与えられているからです。

(6)人間には、被造物の冠として、被造物を管理する責任が与えられています。

2番目に、「信者でない方が進化論を信じてしまうのは仕方ないように思われます」という理解は、聖書の教えとは対立します。

(1)聖書は、「神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません」(ロマ1:20)と教えています。弁解の余地はないのです。

(2)人間が抱える問題は、本質的に不信仰だということです。

(3)万が一、質問者が言われるような形で人間が創造されていたとしても、人間は別の理屈を見つけて神を否定するでしょう。

(4)問題は、人間の内にある罪です。

3番目に、神様がそのように人間を創造されたのは、それが最善だと判断されたからです。

(1)「万能の神様はそれをあらかじめ避けることもできたのではないかと想像するのですが、あえてサタンにつけ入る隙がある状態で世界を創造されたのか、ふと不思議に思いました」。これは、神の御業が最善であることに疑問を挟む発言になります。

(2)聖書には分からないことが多くありますが、それを根拠に、神の御業に疑問を挟んではなりません。

(3)時がくれば、それが最善だと分かるようになります。

(4)「今は分からないが、やがて分かるようなる」というのが信仰です。

参考になる聖句

「神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。『生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ』」(創1:28)

人間は動物界の一員であると同時に、内面には神のかたちを宿しています。