2022

07.17

Q.308 死んだらどこに行くのか。(1)

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Q.質問

Q:死後のいのちはあるのでしょうか。もしあるとしたら、私はどこに行くのでしょうか。

A.回答

A:はじめに

これは非常に重要な質問です。191回目の「3分でわかる!聖書」で概略を解説していますが、今回は、より詳しくお話しします。①死後の世界についてのさまざまな見解、②信者の運命、③不信者の運命。

死後の世界についてのさまざまな見解について、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、死んだら魂は消滅するという見解があります。

(1)クリスチャンになる前の私は、人は死んだらおしまいだと思っていました。

(2)しかし、聖書には、死=消滅という考え方はありません。

(3)聖書では、死とは「分離」のことです。

(4)アダムは、罪を犯した時に神から切り離されました。これが霊的死です。

(5)その後で、魂と肉体が分離しました。これが肉体の死です。

2番目に、死んだら魂は眠りに就くという見解があります。

(1)この眠りは、最後の裁きまで続くと言われます。

(2)最後の裁きで、行き先が天国か地獄かに決まるとされます。

(3)しかし、この教えは聖書的ではありません。

(4)パウロは、「眠っている人たち」(1テサ4:13)ということばを使っています。

(5)これは、信者の死に関してのみ使うことばです。

(6)肉体が眠っているように見えるので、このことばが使われています。

(7)「金持ちとラザロ」の物語(ルカ16)は、死者の魂は生きていると教えています。

3番目に、死んだら魂は裁かれ、ただちに永遠の住み家に送られるという見解があります。

(1)これもまた、聖書的ではありません。

(2)この見解は、携挙再臨、千年王国などの終末論の重要な要素を無視しています。

(3)死んだ魂は確かに裁かれますが、最後の審判までは時間の経過があります。

(4)次回は、②信者の運命について解説します。

参考になる聖句

 「金持ちが、よみで苦しみながら目を上げると、遠くにアブラハムと、その懐にいるラザロが見えた」(ルカ16:23)

 死後も、魂は生き続けます。