実は編集Mも、かつては〇〇の子〇〇に〇〇が生まれ…と続く箇所はそっと読み飛ばしておりました。ところがある日、系図で始まるマタイ1章の聖書解説を聞いて本当に仰天しました。そこには、神様のご計画の壮大さと恵み、救いの確かさが詰まっているようでした。読んでも味気ない感じのする系図にはどんな意味があるのでしょう。さっそく回答をご覧ください。
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Q. 質問
Q :聖書の中に系図がたびたび出て来ます。その箇所になると読み飛ばすことが多いのですが、系図には何か重要な意味があるのでしょうか。
A. 回答
A:系図も聖書の一部ですから、なんらかの意味があることは間違いありません。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、系図は、聖書の記述が歴史的記録であることを示しています。
聖書では、アブラハムは「信仰の父」と言われていますが、考古学や歴史学では、アブラハムが存在したことを証明できません。彼が生きた時代環境と時代背景を教えてくれるだけです。聖書は、アブラハムという人物が存在したこと、彼の子孫がイサクとヤコブであること、さらに、ヤコブからイスラエル12部族が生まれ、ユダヤ民族が誕生したことなどを教えてくれます。
2番目に、系図は、聖書預言が成就したことを示しています。
神は、人類を救うためにメシアを遣わすと預言されました。時代が下るに従って、メシアはアブラハム、イサク、ヤコブの子孫から誕生することが明らかになります。さらに、メシアはユダ族から、また、ダビデの子孫から誕生することが預言されました。イエスが処女マリアから誕生したのは、この預言の成就です。
3番目に、系図は、すべての人を救うのが神の意図であることを示しています。
ユダヤ人だけがえこひいきされている訳ではありません。神は、全人類を救うための手段として、ユダヤ民族を選ばれたのです。今では、イエス・キリストを救い主と信じる人は誰でも、救いを得ることができます。ヨハネ1:13にはこうあります。「この人々は、血によってではなく、肉の望むところでも人の意志によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである」。今の私たちにとっては、系図は重要ではありません。私たちが神の子とされるのは、恵みと信仰によるからです。
参考になる聖句
「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった」 (ヨハネ1:12)
系図は、神の救いが確かなものであることを証言しています。
もっと詳しく知りたい方は
▲ 編集Mが初めて系図についての解説を聞いて興奮したという回のメッセージです。旧約聖書に詳しいユダヤ人なら、この新約聖書の1ページ目、マタイ1章の系図を読んだだけでものすごい衝撃を受けるとか…。
▲さらに系図について詳しく語られているのはこちら