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今日の聖書の言葉

2020

01.20

Q.231 完全数とは何ですか。

中川健一牧師の他のメッセージでたまに登場しますよね? ということでいただいたご質問です。聖書に登場するそれぞれの数字にはそれぞれ意味があるのでしょうか。また数霊術という占術もあるように、数字の持つ意味を深く探っていくことは、聖書的にはどうなのでしょう。さっそく見ていきましょう。

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Q. 質問

Q:先生のメッセージの中で、完全数という言葉を時々耳にしますが、完全数とはどういうものですか。教えてください。

A. 回答

A:完全数に関して、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、聖書の完全数は、数学の完全数とは異なります。

数学の完全数とは、「自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のこと」です。最初の3つは、6と28と496です(6= 1 + 2 + 3)。

2番目に、聖書の完全数は、満たされた状態、完成した状態を示す数字です。

聖書には完全数という言葉は出て来ませんが、その概念はあります。例えば、3は三位一体を示す数字であり、完全数です。4は、天地創造を示す数字です。被造世界には東西南北という4方向があります。さらに、7も完全さを示す数字です。天地創造は、7日間で終了しました。40は、神による吟味を示す数字です。聖書には、40年間とか、40日40夜という言葉が出て来ます。これらの数字に対して、6は人間を示す数字です。人間は、6日目に創造されました。6が3つ重なった666は、反キリストを示す数字です。

3番目に、数字に過剰な意味を持たせることは、危険です。

数霊術(numerology)という言葉がありますが、これは、数字が持つ隠れた意味を探ろうとする試みのことを指します。しかし、際限なくこれを行うと、聖書が意図していない意味を押しつけことになります。数字の意味を読み取ることは、控え目にしなければなりません。ほとんどの場合、数字は単なる数字だからです。

参考になる聖句

「神は第七日に、なさっていたわざを完成し、第七日に、なさっていたすべてのわざをやめられた」 (創世記 2:2)

数字の意味を探ることは、控え目にすべきことです。

もっと詳しく知りたい方は

Q.196 「666」とは誰のことですか。


「完全数」という言葉が登場するメッセージを聞いてみたいという方は、メッセージステーションの検索窓に「完全数」といれてみてください。完全数に関する解説のみを行うという回はありませんが、イスラエル12部族の数や、7の70倍赦せと言えばユダヤ的にはどういう意味か、など、部分部分で「完全数」が登場します。