このご質問の意味が分からない方も多いかもしれません。聖書の黙示録にこの数字が登場しますが、それがある人物の名前を指すヒントだというのです。
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Q. 質問
Q:「666」とは反キリストのことだと聞いたことがあります。「666」の意味について教えてください。
A. 回答
A:これは、終末論に関連した質問です。666という数字に関して、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、確かに666とは反キリストのことです。
666という数字が出て来るのは、黙示録13章18節です。「ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。その数字は人間をさしているからである。その数字は六百六十六である」 。ヨハネは反キリストのことを、獣、また人間と呼んでいます。反キリストは、大患難時代に登場し、奇跡としるしをもって多くの人を惑わす人物です。彼は、悪魔から力を受けて、キリストに似たような業を行い、神に敵対するので、反キリストと呼ばれます。
2 番目に、「666」の意味については、さまざまな解釈があります。
ある人たちは、こう考えます。聖書では、7は完全数です。777は完全数が3つ並んだもので、三位一体の神を指すと考えられます。6は完全数に1つ足りない数字で、666は、不完全な数字が3つ並んだものです。つまり、666は神になろうとしているが、決して神になれない存在を指すと考えられる、というのです。 また、具体的に反キリストの名を挙げる人たちもいます。よく挙げられるのは、ローマ皇帝ネロです。彼の名前をヘブル語で表記し、それを数字に換算すると666になるので、ネロが反キリストだというのです。ちなみに、ヘブル語のアルファベットは、各文字を数字に換算することができます。
3 番目に、「666」の意味について、多数派の解釈を紹介します。
黙13:18にある 「ここに知恵がある」 とは、反キリストが登場した時に、それを見分けるためには知恵がいるという意味です。さらに、 「その獣の数字を数えなさい。その数字は人間をさしているからである」 とは、反キリストの名前を数字に換算すると、666になるという意味です。 反キリストは人間であり、名前を持っています。 神様は、私たちが反キリストに惑わされることのないように、 あらかじめその見分け方についてのヒントを与えてくださったのです。
「666」は、大患難時代に登場する反キリストを指しています。
参考になる聖句
「ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。その数字は人間をさしているからである。その数字は六百六十六である」 (黙13:18)
もっと詳しく知りたい方は
ヨハネの黙示録(24)—地からの獣—
▲今回の質問で取り上げられている黙示録の該当箇所の詳しい解説です。
信仰は誰のためか〜聖書を読み解くキーワード:〈神の栄光〉〜後編
▲大患難時代〜キリストの再臨、新天新地までをざっくり学べるオススメの箇所です。
用語辞典:反キリスト(はんきりすと)