賢者として有名なソロモン王は、旧約聖書の一部の書を著した人物です。一方で、ソロモンは偶像礼拝など、神に対して大きな罪を犯しました。そのうえ伝道者の書の前半では、人生は虚しいという言葉が続きます。なんだかソロモンは結局どうなったのか、気になってしまいますよね。良い時も悪い時もあるのが人生ですが、ソロモンが最後に天国へ行けたのかどうか、考えてみます。
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Q. 質問
Q:クリスチャンの方からの質問です。伝道者の書を書いたソロモン王は、神様から知恵をいただいて、最後に救われたのですか。この書を読むと、嘆きが多く見られますが、彼には救われたという確信があったのでしょうか。
A. 回答
A:これは、ソロモンは今天国にいるのかという質問です。ソロモンが神に対して大きな罪を犯したことは確かです。彼は、異教の妻たちをめとり、彼女たちが持ち込んで来た偶像礼拝を容認しました。また、彼自身も偶像礼拝を行いました。そのため、ソロモンは救われていないと主張する人もいます。私は、ソロモンは救われていると思います。その理由を3つ申し上げます。
(1)ソロモンは、3つの書の著者です。
①箴言のある部分、雅歌、伝道者の書
②列王記第一8章に記された神殿奉献の祈りは、感動的です。
③これらの内容は、神を直接体験した者でないと、書けないものです。
(2)伝道者の書の結論部分は、ソロモンが救われていることを示しています。
①伝道者の書は、人間の知恵だけで人生の充足を求めた記録です。
②神を無視した人生は、空しいものです。
③この書が聖書に含まれている理由は、後の時代の人たちが、同じ実験を
繰り返すことのないようにするためです。④「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。
これが人間にとってすべてである」(伝12:13)
(3)ソロモンの人生は、すべての信者が辿る道でもあります。
①彼は、信仰と恵みによって救われました。
②キリストの福音はまだ啓示されていませんが、神のことばを信じて救われたのです。
③彼は、信仰があっても罪を犯しました。私たちもそうです。
④信者が罪を犯したときは、罪の告白によって赦されます。ダビデがそうでした。
⑤私は、ソロモンも同じ方法によって赦されたと信じます。
参考になる聖句
「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである」(伝12:13)
ソロモンは、信仰と恵みによって救われています。
もっと詳しく知りたい方は
結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。 これが人間にとってすべてである(伝道者の書 12:13)