聖書入門.comでは、救いの条件はイエス・キリストの「十字架・埋葬・復活」の三要素ですよ、と繰り返しお伝えしてきました。今回は、キリストと一緒に十字架にかかった罪人が、イエスをメシアだと認めただけで救われた場面についてのご質問です。つまり、この時点ではまだ埋葬も復活も起こっていないのに、この人は救われているじゃないか、というわけです。でも「三つある救いの条件のうち一つ信じればOK」みたいなことでは、なんだか救いそのものまで怪しくなってきませんか?さてこれがどういうことなのか、さっそく解説を見てみましょう。
テキストで読む
Q. 質問
Q:ルカ23:43には、イエス様と一緒に十字架にかかった罪人の一人がイエス様に、「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます」と言われた内容が登場します。これは「救い」にはならないのでしょうか。福音の3要素に異を唱えるものではありませんが、個人的な意見では、救いの要素は「これしかない」(3要素だけ)と断言されることには疑問をもっております。
A. 回答
A:大変重要な質問です。いつものように3つのことを申し上げます。
1.聖書が教える救いの原則は、以下のようになっています。
(1)信仰の対象は神です。
(2)救いのベースは、キリストの十字架です。
(3)救いの方法は、信仰により、恵みによって、です。
(4)信仰の内容は、時代によって異なります。
2.ルカ23:43の罪人は、救われています。
(1)彼は、信仰により、恵みによって救われています。
(2)信仰の内容は、イエスが旧約聖書に預言されたメシアだと信じたことです。
(3)「福音の三要素」は、まだ彼には知らされていません。
3.「福音の三要素」は、教会時代の聖徒たちに適用されるものです(1コリ15:3~5)
(1)キリストは、私たちの罪のために死なれた。
(2)死んで墓に葬られた。
(3)三日目によみがえられた。
参考になる聖句
「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです」 (1コリ15:3~5)
救いの条件は、「福音の三要素」を信じることです。
もっと詳しく知りたい方は
私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです(第一コリント15:3〜5)
#65 人は、イエスが罪のために死んでくださったことを信じれば、復活を信じていなくても救われるのでしょうか。
福音の三要素—フォトブックから学ぶ!シンプルな「救い」のメッセージ —
▲こちらは無料ではない教材ですが、聖書の契約(神様の約束)には時代区分があるということがよくわかる内容です。時代区分を無視した聖書研究をして混乱してしまった方や、旧約時代の律法をそのまま実践しようとして苦しい思いをされている方には非常におすすめです。