聖書入門.com > 3分でわかる聖書 > ヘブル人、イスラエル人、ユダヤ人の違いはなんですか。

今日の聖書の言葉

2015

08.14

Q.75 ヘブル人、イスラエル人、ユダヤ人の違いはなんですか。

日本人女性のことを、大和撫子と呼ぶこともあるように(?)聖書を読んでいると「イスラエル」や「ヘブル人」など複数の呼び名でユダヤ人を呼んでいることに気がつきます。あえてその名前を使うとき、それぞれにどんな意図が込められているのでしょうか。

テキストで読む

Q. 質問

ヘブル人、イスラエル人、ユダヤ人の違いはなんですか。私の頭の中では、少し混乱していますので、教えてください。

A. 回答

基本的には、3つの呼び名は同じ民族を指します。しかし、微妙な差があります。

「アブラハムの子孫」という言葉について、いつものように3つ申し上げます。

 

1.ヘブル人

(1)最初にヘブル人と呼ばれたのは、アブラハムです。

(2)創10:24のエベルから出た名だと考えられています。

(3)「川向こうから来た人」という意味です。

(4)アブラハムの子孫が、自分たちを外国人に紹介する時に使用しました。

 

2.イスラエル人

(1)ヤコブがイスラエルという名を神から与えられました。

(2)アブラハム、イサク、ヤコブの子孫がイスラエル人です。

(3)ヘブル人とイスラエル人は同じです。

 

3.ユダヤ人

(1)本来は、ユダ部族の者、あるいは、ユダヤ地方出身の者を指します。

(2)バビロン捕囚以降、イスラエル人全体を指してユダヤ人と呼ぶようになりました。

(3)バビロンから帰還したイスラエル人の多くが、ユダ部族の者たちでした。

 

ヘブル人、イスラエル人、ユダヤ人はすべて神の選びの民を指す言葉です。

もっと詳しく知りたい方は

「3分で分かる!聖書 —ユダヤ民族—」
ユダヤ民族に関する様々な動画解説を集めたページです。