2015
05.01
ご質問者様の”これまでこうだと思っていた感じ”とは、マリアのお腹は代理母のように「場所として借りただけ」のようなイメージでしょうか。たしかに、それなら聖霊の働きでできた子供!というような感じがしますよね。ところが聖書を開くと、メシアは処女から生まれるだけではなく、メシアの母と生まれてくる子の間には血縁関係もあることが分かります。メシア予言の聖書箇所を、いくつか詳しく見て行きます。
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Q. 質問
#37の処女降誕のメッセージで疑問に思ったことがあります。「マリアの卵子」でイエス様が誕生したということですが、これは初めて聞いた説明です。マリアの卵子には罪のDNEはないのでしょうか。今まではマリアのお腹を借りてイエス様がお生まれになったと納得していたのですが。
A. 回答
いつものように3つ申し上げます。
①創3:15、②ルカ1:35a、③ルカ1:35b。
1.創3:15
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」
(1)ユダヤ人たちの系図は、男性中心です。
(2)ここでは、「女の子孫」とあります。
①これは、処女降誕を預言した言葉です。
②女と生まれて来る子どもとの血縁関係が預言されています。
(3)「おまえの子孫」とは、反キリストのことです。
①反キリストもまた、通常の結婚関係を経ないで誕生します。
2.ルカ1:35a
「御使いは答えて言った。『聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます』」
(1)ギリシア神話のような神と人との結婚物語ではありません。
(2)イエスがマリアから誕生しました。
(3)イエスはマリアから人間性を得たのです。
(4)イエスは100%神であり、100%人です。
3.ルカ1:35b
「それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます」
(1)マリアのDNAの中には、罪の性質が宿っていました。
(2)聖霊の働きによってそれが取り除かれました。
(3)それゆえイエスは、聖なる者として誕生されました。
イエスは、マリアから人間性を得ましたが、罪の性質は引き継ぎませんでした。
参考になる聖句
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」(創3:15)
もっと詳しく知りたい方は
▼ご質問の意図から少し外れるかもしれませんが、マタイの福音書とルカの福音書は、メシアの家系図で始まります。家系の中には異邦人や重大な罪を犯した人が登場しますが、そのけして無傷ではない系図から、神の素晴らしい恵みを知る事ができます。ぜひ合わせてご参照ください。