2023
06.02
Q.345 クリスチャンは何をしても赦されますか。
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Q.質問
Q:イエス・キリストを信じたら救いを失うことがないということについて。私は心からイエス様を信じています。ということはどんなに淫乱な生活をしても、人を殺しても、新しい宗教を作ってお金をたくさん手に入れても、救いが失われることがないということでしょうか。知人の牧師はそのことを公言しながら、妻以外の女性との関係を、妻公認で続けています。……救いを失うことがないということなら、自分の肉の欲のままに生きる選択肢もあるということですね。ご教示お願いします。可能なら妻以外の女性との関係も持ちます。
A.回答
A :はじめに
これは、信者は何をしても赦されるのかという質問ですね。いつものように3つ申し上げます。
1 番目に、救いは神からの賜物です。
(1)イエス・キリストを信じるとは、神の恵みを信仰によって受け取ることです。
(2)救いは神が与えてくださるもので、人間の行為とは無関係です。
(3)もし救いが完全に神から与えられるものだとすると、人間の作為や不作為によって救いが取り去られるというのは、論理の矛盾になります。
2 番目に、この質問は目新しいものではありません。
(1)ロマ6:1~2でパウロは、こう論じています。
「それでは、どのように言うべきでしょうか。恵みが増し加わるために、私たちは罪にとどまるべきでしょうか。決してそんなことはありません。罪に対して死んだ私たちが、どうしてなおも罪のうちに生きていられるでしょうか」
(2)信者は、不信者のときのように罪にとどまり続けることはできません。
(3)なぜなら、イエス・キリストを信じた者は新生したからです。
3 番目に、このような質問をする人は、自分が救われているかどうか吟味すべきです。
(1)本当に救われている人は、新しく造られた者です。
(2)本物の信者の心には、神への愛、感謝、信頼、畏怖の念があります。
(3)本物の信者は、神に喜ばれる生活を志します。
(4)肉の弱さのゆえに罪を犯した場合、その人は神との断絶を経験し、心を痛めます。
(5)神は、罪を犯した者に矯正的裁きを与えます。
(6)また神は、罪を告白した者に、赦しを与えます。
(7)平気で罪を犯す者は、救われていない可能性が大です。
まとめ
本物の信者なら、罪にとどまり続けることはできません。